イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】マイケルの死をめぐる裁判で新証言。「破格の豪邸欲しさに本人がカムバック公演を希望」。

故マイケル・ジャクソン(2009年6月25日没・享年50)について、いよいよその急性プロポフォール中毒という異例の死をめぐり、責任の所在を追及する裁判が始まった。そこで飛び出した新たな証言に人々はショックを隠せずにいる。

“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンが重度の薬物依存を見せるようになり、強い麻酔薬プロポフォールの過剰投与で急性中毒死を遂げたのは今からちょうど4年前のこと。医療現場でも管理に特別な注意が必要とされるそうした薬に深く依存していったマイケルは、いつしか頭髪も皮膚もボロボロになっていたとも伝えられている。

ついに始まったマイケルの死をめぐる裁判。彼にプロポフォールを投薬し、過失致死容疑で訴追され刑務所に収監された当時の専属医コンラッド・マーレイは、かねてから「誤った医療行為という意識はあったものの、投薬して欲しいと泣いてすがるマイケルを見捨てるわけには行かなかった」と述べており、主従関係が心理的にもたらす強大なプレッシャーがあったことを主張している。またマーレイと出会う以前から、マイケルは精神不安や睡眠障害で薬物依存に陥っていたという点も無視できない。

そのような中でいよいよ始まった裁判。12日にその法廷で証言台に立った「AEG Live」社のCEOであるランディ・フィリップス氏は、このように語り人々をびっくりさせた。

「マイケルとは2008年のハロウィンの頃にミーティングを行いました。彼は“ラスベガスとロサンゼルスのベルエア・ホテルを行き来する、そんな放浪生活はもう嫌なんだ。わが子のためにも、自宅とよべる豪華な家をまた購入したい”と話していました。」
「涙ながらにそう語る彼に、私までもらい泣きしたほどです。“This Is It”ツアーは、その夢を叶えるための資金欲しさで企画されたものでした。」

ところが次の日に再びマイケルと会った彼は、マイケルが購入したがっている物件が4万平方フィートの敷地を誇る93ミリオン・ドル(現在の相場で換算すると約88億円)という破格の豪邸であることを知って愕然とし、「無茶をしない方がよいのではないか」と助言したそうだ。

その結果マイケルと家族は、ベルエア地区よりよほどビバリーヒルズに近いホーンビー・ヒルズという閑静な住宅街にそびえる豪邸(写真)を、月々1000万円ほどの家賃で2008年12月からレンタルするようになり、半年ほどそこで静かに暮らした次第である。物件はマイケルの死後1年で売りに出されたもののなかなか買い手が付かず、昨年秋にようやく証券引受業を営む男性が15億円前後で購入したもようだ。

マイケルのロンドン・カムバック公演については、「マイケルはうまいこと担ぎあげられて契約したが、50ものコンサート数は体力的にキツイと本人もイヤイヤだった」とも報じられてきた。しかし今回のフィリップス氏の証言が正しいとすれば、カムバック公演はマイケルの考案によるものだった可能性がある。ただでさえ目が離せないこの裁判、しょっぱなから意外な展開になってしまった様子だ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)