イギリスで人気のタレント発掘オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント(Britain’s Got Talent)』。あのスーザン・ボイルもこの番組の出身であり、美しさより実力重視というジャッジの姿勢、公平さには大変支持率が高い。しかしその番組のドン、サイモン・コーウェルがこのほど大変な目にあったようだ。
数々の人気オーディション番組を指揮し、その審査員席にも座るとあって、売れっ子音楽プロデューサーのサイモン・コーウェル(53)には群がる美女も多いが、“敵”に回してしまった女性もそれなりに多い。このほどそんなひとりがオーディション番組のステージに乱入し、サイモンに卵を投げつけた。
イギリスで8日に行われた『ブリテンズ・ゴット・タレント』において、男性デュオ「リチャード&アダム・ジョンソン」がパフォーマンスをしている最中に突然ひとりの女が乱入した。手に持っているのは卵が並んだケース。それを一つひとつ握り締め、笑っているのか怒っているのかも分からないすごい形相で審査員席のサイモンに向かって投げつける。他の審査員もその被害をこうむったことは言うまでもない。
また、やり口もかなり巧妙であった。その女は、後方のストリングスやバックコーラスの女性たちと全く同じように見える黒のワンピースで登場し、リチャードとアダムの間にある1メートルほどの隙間にすっと立った。大変な美人ということもあり、何も知らない観客の目にそれは一連のパフォーマンスのように見えた可能性すらある。
卵を4つほど投げたところでセキュリティチームが気づき、女は腕をつかまれ舞台の袖に引っ張って行かれた。彼女の名はナタリー・ホルト。4人の美女がクラシックの弦楽器を手にポップスやロックを奏でる、「Raven Quartet」というグループのメンバーである。彼女たちは2011年にこの番組に出場しており、もっと高く評価して欲しかったという気持ちゆえの復讐ではないかとみられている。また、自分たちのパフォーマンスをめちゃくちゃにされたリチャードとアダムは激怒しており、ナタリーは後ほど彼らにだけは謝罪した様子だ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)