6日の“パリス・ジャクソンちゃんの憂い”という記事で、家族との確執や超大型裁判がパリスちゃんに強い緊張感を与え、今更のように蒸し返された父マイケルの児童性的虐待疑惑に娘として心を痛めていることなどをお伝えした。だが彼女はもっとたくさんの悩みを抱えていたようだ。ここ何か月間にもわたり、パリスちゃんにとって学校の勉強そのものがもはや苦しいものと化していたという新事実が見えてきた。
アメリカの市販薬である鎮痛解熱剤『Motrin(モートリン)』を一気に20錠も飲み、包丁で手首を切ってしまった故マイケル・ジャクソンの長女パリス・ジャクソンちゃん。たった15歳の少女がなぜ死を選択してしまったのか、彼女が抱えていた様々なトラブルが次々と明らかになって来た。
今からちょうど1年前のこと、『Oprah’s Next Chapter』でオプラ・ウィンフリーとのインタビューに臨んだパリスちゃんは、シャーマンオークスにある私立の名門「バックリー・スクール」に通い、ソフトボール部に所属していると話すも、クラスメートからの陰湿なイジメに苦しんでいることを激白した。そのため今回の自殺未遂については、“学校でのイジメが原因か”と報じるメディアが断然多い。
しかし、最近の彼女の学校生活について芸能情報サイト『TMZ』が入手した内部情報によれば、教職員らは異なる意見を持っている様子だ。パリスちゃんが父マイケルの死による喪失感や精神的トラウマに苦しんでいること、親族間のゴタゴタに巻き込まれやすいことを彼らはしばらく前から案じていたとし、昨年夏に起きた祖母キャサリン・ジャクソンさんの失踪・軟禁事件をきっかけにそれが表面化したという。
昨年9月に新学年がスタートし、パリスちゃんも他の生徒と同じく再び学校に通うようになったが、その時すでに「勉強なんてもうどうでもいい」という態度であったそうだ。パリスちゃんはファンタジー映画で女優デビューすることがほぼ決定していたのだが、その夏休みの間に家族から強く反対されたのか結局話はとん挫してしまった。教職員らは悔しさのあまり、彼女の中で何かがプツンと切れてしまったのではないかと見ている様子だ。
当然ながら、ここ1年で成績はものの見事に急降下したというパリスちゃん。家庭が不穏な状況になると子供の心身に変調が起きやすいというのは疑う余地もない。ただし学校側はパリスちゃんが学校でのイジメを告白していることについて、「人々の同情を引こうとして嘘をついただけでしょう。イジメはありませんよ」などと話している。これが、たいして調べもせずにイジメはないと断定する、あるいは見て見ぬフリをするといった隠ぺい体質によるものかどうかは不明である。
「バックリー・スクール」の生徒に、パリスちゃんほど裕福で友達からの注目を浴び、しかし両親ではない大人たちによって監視、監督されている子はいないであろう。勉強もスポーツも大好きと言っていた優等生のパリスちゃんが、音を立てるように自らその道を転落していく。大人たちは心から心配するも、解決策を見いだせずにいるというのが現状ではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)