ご存じの方も多いと思うが、歌姫ケイティ・ペリーの両親は教会で活動を続ける敬虔なクリスチャンである。しかし超売れっ子シンガーの娘を持つために、彼らの福音伝道者という立場はいよいよ苦境に立たされている様子だ。
福音伝道者として活動する敬虔なクリスチャン家庭で育ち、学校もお嬢様クリスチャンスクールというケイティ・ペリーが「女の子にキスしちゃった!」と歌う“I Kissed A Girl”。この曲が大ブレークとなった際、両親が仰天あるいは激怒しないわけはなかった。
ケイティといえば、コスチュームの露出度はきわめて高く歌詞は淫猥。そんな娘に対し、母メアリー・ハドソンさんは「肉欲の飢えに訴えかけるような歌はやめて」と、そして父キース・ハドソンさんは「まるで悪魔の子のよう。祈りを捧げなければ」と嘆き、その屈辱感はケイティの心の中に深い傷を残している。
英大衆紙『Sun』によれば、キースさんはこのほどカリフォルニア州サンタフェ・スプリングスの教会で、「女の子にキスしたなんて歌う娘を持つ親が、どうして神の御言葉を唱えることが出来るんだと人々に尋ねられて困っている」と訴え、ガックリと肩を落としていたという。
また彼はそこで、「私たちがスイスで活動を行うための資金作りにご協力を。1ドルや2ドルと言わず一口20ドルでお願いします」と呼びかけた。娘は一生かかっても使いきれないほどの額を稼ぐ超売れっ子シンガーだが、意外にも両親は娘からそうした経済的サポートを受けていないのであろう。
しかし、人々はどうしても「あなた方が一番お金持ちでしょうに」と考え、「スイスに銀行口座を作る必要があるのでは」などとかんぐってしまう。教会に訪れた人々に「気持ち」の献金をお願いする立場にあるハドソン夫妻だが、ケイティが原因でちょっとした軋轢に苦しんでいる様子だ。
「悪魔の子のよう」と言われ、ケイティが両親に心を閉ざしてしまった気持ちも理解できる。だがクリスチャンとして地道な活動を続ける両親は尊敬に値する。ケイティもいつか真面目なクリスチャンを名乗って親孝行をする日が来るとよいのだが、それを期待するのはやはり難しい!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)