かつて「私はパニック障害だった」と幼少期に味わった苦悩を告白した女優エマ・ストーン。そんな彼女が先日ニュージャージーで行われた「トリプルネガティブ乳がん基金6周年」のイベントに母と共に出席し、母ががんに侵された際の辛い心境を明かした。
先日、女優アンジェリーナ・ジョリーが乳がん予防のために両乳房切除手術を受け、大きなニュースとなったのは皆さんもご存知の通り。そして今度は女優のエマ・ストーン(24)が乳がんについての思いを激白した。実は母のクリスタさんは以前、乳がんを患っていたというのである。
それは2008年、エマが19歳の頃。1人でロスに住み始めた彼女に、母が電話をかけ「トリプルネガティブ乳がんと宣告された」と告げたという。エマは当時のことをこう振り返っている。
「私は奇妙にも平然としていた。普段はおどけているくせにね。」
「だけど恐怖心でいっぱいだったわ。」
そんな娘の思いを母が分からないわけがない。クリスタさんも当時を振り返り、「(エマは)恐怖と不安でいっぱいだったと思う。だけど気持ちを切り替えて“きちんとケアしていくんだから大丈夫。すべて上手くいくわ”と励ましてくれた」と語っている。
その後クリスタさんはアンジーと同じく両乳房の乳腺切除手術を受け、1年半かけて化学療法を行った。エマもできる限り故郷であるアリゾナに帰り、母を励まし続けたという。その甲斐あってクリスタさんはがんを克服し、今では以前のような元気な姿を取り戻している。
絆が強い母娘は、クリスタさんががんを克服したお祝いとして互いの手首にタトゥーを入れている。母はブラックバードの胴体を、エマはブラックバードの足を入れ、2人合わせると1羽のブラックバードになるような合体タトゥーである。それは2人が闘病中、ビートルズの曲『ブラックバード』に励まされていたからだそうだ。さらにエマは、広告塔である『レブロン』の乳がん早期発見を促すキャンペーンの大使も務めている。
(TechinsightJapan編集部 ピーリング麻里子)