映画『グリーンマイル』で、不思議な力を秘めた巨漢の死刑囚を演じた俳優のマイケル・クラーク・ダンカンが昨年9月3日に死亡した件で、その遺産相続をめぐり姉とダンカンの婚約者が争いの火花を散らしている様子だ。
『隣のヒットマン』やトム・ハンクスと共演したあの名作『グリーンマイル』といった大ヒット作品を持ち、196cmの朗らかな巨漢として知られた俳優のマイケル・クラーク・ダンカン。昨年7月に心臓発作を起こして入院となり、9月に容体が急変し、惜しくも54歳の若さで他界した。
当時、甲斐甲斐しくダンカンの看病を続けていたと言われるのが、この写真でダンカンの隣に立っている婚約者の女優オマローサ・マニゴート・ストールワース。彼女の素早い911コールと巧みな心肺蘇生法のおかげでダンカンは一命を取りとめたと言われていた。
ところが芸能情報サイト『TMZ』は今、遺族であるダンカンの姉ジュディさんが、オマローサを「怪しい」とする調査を水面下で弁護士に依頼していたことを突き止めたと報じている。ダンカンはもともと遺言書をしたためていたが、心臓発作を起こす3か月ほど前、彼はオマローサにほとんどの資産が行くよう内容を書き換えていたというのだ。
ジュディさんは『TMZ』に、「マイケルは2011年12月に体調に異変が現れ、足はつまずき、言葉もろれつが回らない状態になりました。そのような中で遺書の書き換えが行われたなんて。それに病床のマイケルが生命維持装置に頼るしかなくなった時、オマローサがみせたお金への執着は驚くほどでした」などと語っている。
そしてダンカンの死後、オマローサが彼の高級時計、車、大切にしていた『グリーンマイル』のディレクターチェア、受賞トロフィーなどを遺族の意思を確認することなく売りに出してしまったことを、ジュディさんはカンカンに怒っている。
一方でジュディさんはダンカンより10万ドルの資産を相続しており、オマローサは『TMZ』に、「マイケルの遺したものの処分なんて私の独断でやるわけないでしょう? ジュディは自分の相続した額に不満があって私からお金を奪取したいのよ。彼女からのメールをみればそれは一目瞭然。まるで恐喝行為よ」と猛反発。この遺族対婚約者のバトル、弁護士の調査結果次第では間違いなく裁判沙汰に突入しそうである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)