サイモン・コーウェルが指揮を執る人気オーディション番組の『Xファクター・USA』。昨年12月に優勝者が決定し、シーズン2は無事その幕を下ろした。残念ながらブリトニー・スピアーズ(31)が審査員席から去ると決まったが、もうひとりの華、デミ・ロヴァート(20)は…!?
ブリトニー・スピアーズの15分の1とはいえ、1ミリオンドルという大変なギャラを手にして『Xファクター・USA』シーズン2の審査員席についたデミ・ロヴァート。「ヤングアダルト部門(17~24歳)」のメンターとしても一生懸命で、敵を作らないシンプルなコメントには「無難すぎるが安定している」との評価が集まった。
そんなデミはこのほど、総合情報誌『Parade』に「すごく楽しい番組だもの、できればシーズン3もやってみたい。声をかけてもらえればきっとイエスと返事するわ」と前向きな姿勢をみせ、担当した「ヤングアダルト部門」が結果的に振るわなかったことについて、こうコメントした。
「人の指導も成長も失敗から学ぶことが多いもの、常にすべてが完璧なんてことはあり得ないから、失敗を認めて最善の努力をするのみよ。私は確かに出場者のスタイルや曲選びで何度かミスしたわ。でもすべてが斬新な経験と学びの機会だったと思っている。」
もっともエピック・レコードの最高責任者である音楽プロデューサー、L.A.リードが審査員からの降板を決め、ブリトニーももういない。若いデミはこうした大物の存在に守られながら仕事をしていたと言っても過言ではなく、次シーズンの審査員の顔ぶれによってはデミの気持ちが揺らぐ可能性も否定できない。
また自身の音楽活動も大切である。デミは先日ニューシングル“Heart Attack”を発表したが、ニューアルバムの準備も着々と進んでおり、それがリリースされればおのずとプロモーション活動やツアーが必要になる。そのような時に『Xファクター』の収録も、といった二足のわらじは到底無理。だがデミは違った。
「私は今、かなり仕事に燃えているの。何年か先まではガーッと集中して働きたい。それに満足したらちょっと休みをとろうと思っているわ。家族を持ってみたいし、あるいは世界旅行でもいいの。慈善活動をもっと頑張ってみたいし。」
「自分の人生、ありとあらゆるチャンスを着実にモノにし、夢に向かって突き進んでいるという実感が常に欲しいもの。もっとも最優先は家族や愛。これだけは誰にも譲れないわね。」
実力のある若者は怖いもの知らず、疲れ知らずなのであろう。『Xファクター・USA』のフレッシュでエネルギッシュな出場者たちが、落ち着き払ったベテランアーティストよりこのようなデミに親近感を覚えるのは当然のこと。デミにはやはりその審査員席に戻ってきて頂きたいものである。あとは総指揮官のサイモンが、彼女の“無難すぎるコメント”に続投の価値を見出したかどうかであろう。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)