『オーシャンズ』および『ボーン』シリーズが有名な人気俳優のマット・デイモン(42)が、“世界の隅々にまで安全な飲料水と水洗トイレのある清潔な環境を!”と立ち上がった。彼の決意表明は、驚くことに「トイレ・ストライキ」である。
俳優のマット・デイモンは4人の子の父親として地球環境、政治、教育、人権問題などもう何についても掘り下げ、デモにも熱心に参加し、時には過激な発言を放つ。そんなデイモンは先に『water.org』という名の非営利団体を立ち上げており、開発途上国が一日も早く浄水場と上・下水道を完備し、人々に安全な飲料水や清潔なトイレを提供できるよう働きかけたいと必死だ。
同団体はデイモンを主役に、彼がこの問題で記者会見を開いたという設定の動画を制作。11日にYouTubeでも公開されたが、レポーターを前に壇上に立つと、マイクに向かってデイモンはこう力説している。
「11月19日は“トイレット・デー”だよ。皆知っているかい? 水のある清潔な暮らしをするかしないかは、命にもかかわる問題だ。それなのに世界の25億人の人々が、いまだ下水道設備のない環境に暮らしているために水洗トイレを知らない。トイレより携帯電話の数が勝っているのが現状だ。この問題が解決をみるまで僕自身も闘うつもり。バスルームには入らないよ。」
その後の記者との質疑応答はいささかコメディじみているため、このキャンペーン動画はあくまでも話題作りの一環という感じだが、彼の「トイレ・ストライキ」に感銘を受けた人々もおり、同団体には『strikewithme.org』を通じて続々と寄付金が集まっている様子だ。
話しは少しそれるが、世界のトイレ事情が隅々まで改善されて全人口がトイレットペーパーを使うようになり、紙おむつ、生理ナプキンというものの存在を知ったら、一気に森林破壊が進むであろうと危惧する声は多い。一方で海外から来た人たちは、決まって「日本のトイレットペーパー、教科書、ノート、便箋、書物の紙質の良さには驚く」と話す。とはいえ地球環境保護、そして途上国の暮らしの向上のためにも、紙の無駄遣いという点ではおおいに反省すべき日本である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)