『Family Affair』、『Be Without You』の他、有名アーティストとのコラボも含め、数々のヒット曲を放ってきた人気女性R＆Bシンガーのメアリー・J．ブライジ。彼女にどうやら自己破産申請が迫っている様子だ。

アルバム『ザ・ブレイクスルー』が大ヒットとなり、2007年のグラミー賞では3つもの部門に輝いたというのに、メアリー・J．ブライジにいったい何が起きてしまったのか。7日、ロサンゼルス郡の裁判所は彼女に対する訴状を受理した。

2005年に「バンク・オブ・アメリカ」から借りた50万ドル（約4600万円）のローンの返済が、2012年6月には焦げ付いてしまったというもので、同銀行の主張によればブライジのローンの残高は利息を含めると51万ドルを超えているそうだ。

実はブライジについて、同様の訴えが3か月前にもあったばかりだ。昨年11月、彼女は220万ドルのローンに対する返済が滞っているとして「シグネチャー・バンク」にも訴えられている。その件では音楽プロデューサーである夫ケンドゥ・アイザックス氏とともに返済にあたっていたというが、力尽きてしまったようだ。

ブライジは女性の意識と権利の向上を目指す、『The Mary J. Blige and Steve Stoute Foundation for the Advancement of Women Now』という名の慈善財団を起こしたが、昨年は使途不明金が出たり、奨学金制度で詐欺行為が発生したりと関係当局から厳しく責任を追及された。

その際ブライジは、「すべては以前に財団が雇っていたスタッフがやったこと。今後は事業の軌道修正に努める」と約束していた。だが慈善財団というのは信用がすべてである。自身の経済事情がこれではこの先どうなって行くものか、関係者らも頭を痛めているに違いない。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）