ハリウッドになくてはならない実力派俳優のひとり、アル・パチーノ(72)の髪が異様なほどフサフサだと話題になっている。植毛か、あるいはカツラか。
マフィアものを演じさせたら最高と言われたマーロン・ブランド亡き後、ロバート・デ・ニーロと並び、ハリウッド俳優の頂点に位置すると言われているアル・パチーノ。21日、ビバリーヒルズのレストラン「Craig’s」から出てきて車に乗り込んだ彼は、ゲッソリした頬とは対照的に黒髪があまりにも豊かであった。
年齢とともにデ・ニーロの髪はロマンスグレーと化したが、パチーノは薄くなってしまったタイプ。地肌がひどく透けている頭部の写真を幾度か激写され心を痛めたのか、それとも『ゴッドファーザー』シリーズ時代のイケメンな姿を取り戻したいと思ったのか、カツラか植毛による“フサフサ”化を図ったようだ。
パチーノは70代になっても勢力的に仕事をしており、来年にかけて何本もの作品が公開を迎えるが、中でも期待されている話題作がTV映画『フィル・スペクター』である。ビートルズの作品をも手掛けた超大物プロデューサーでありながら、変人と言われたスペクターは2003年、パーティでロシアンルーレットを持ちかけ若い女性を死亡させ、懲役19年の実刑判決により服役中だ。パチーノは大きな白髪まじりのカツラを着用し、スペクターの奇怪な言動から法廷の様子までを見事に演じたと評判になっている。
ちなみにパチーノは同世代であり、同じイタリア系俳優のロバート・デ・ニーロ(69)と度々比較されるが、『クレイマー、クレイマー』や『レインマン』のダスティン・ホフマンも忘れてはならない。ホフマンは実は2人より年長の75歳だが、見かけは一番若いと評判。さすがは恋愛映画の名作『卒業』が生んだスターである。
年齢を重ねれば重ねるほど、その人のやって来たことが顔に出るもの。長いことマフィアものに携わってきたデ・ニーロとパチーノの顔に強い苦味と厳しさがにじんでいることを、誰が責められるであろう。それにしてもこのパチーノ、“フサフサ”度がどうにも過ぎるような…!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)