俳優ジョン・トラボルタ(58)にとって、昨年はゲイ騒動が勃発した散々な1年であった。複数の男性たちに「ジョンにセクハラされた」と訴えられ、過去に関係を持ったとされる元恋人(男性)までもがあれこれ暴露する始末。そんな中あるクルーズ船の元従業員までもがジョンをセクハラで訴えていたが、その後どのような結末を迎えたのだろうか。
ロイヤルカリビアンクルーズの元従業員ファビアン・ザンジ(Fabian Zanzi)さんは昨年、2009年にクルーズ船でジョン・トラボルタに会ったと主張。ジョンのリクエストを受け部屋に食事を運んだところ、ジョンはローブを脱ぎ捨てファビアンさんを激しく誘惑したというが、この件で訴えられたジョンの弁護士は「バカバカしい」と述べこの主張内容を完全否定していた。
だが、ジョンは裁判ではなく調停で解決する道を模索。裁判所にもその旨伝えたものの連邦判事はこの願いを受け入れず、「公裁判で決着をつける」との決定を下してしまった。この連邦判事の取り決めにより、ジョンに残されたのは判事の決定通り「公裁判に挑む」、または「ファビアンさんと示談交渉する」という2つの選択肢のみになったというが、判事の決定が下りた2日後にファビアンさんは突然この訴えそのものを取り下げることにしてしまったという。
裁判そのものが棄却されたため示談の道のみが残された形となったが、ジョンがどのようにファビアンさんとの示談を成立させたのかといった詳細については明らかになっていない。もちろん多くのメディアが「ジョンがファビアンさんに大金を支払ったのではないか」と報じているが、それが事実かどうか明かされる可能性はそう高くはないだろう。
このようなスキャンダルゆえにすっかり「ゲイ俳優」と呼ばれるようになってしまったジョンだが、意外にも仕事面は絶好調。このままその「大人の男」の魅力で映画ファンを魅了していただきたいところだが、昨年のゲイ騒動の余波はやはり大きくイメージ回復にはまだまだ時間を要しそうだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)