英キャサリン妃の待望の妊娠に世界中の人々が喜びの声を上げる中、同妃はつわりで体調が優れず入院。その後、同妃の体調に関する情報を得ようとオーストラリアのDJが入院先の病院に電話をかけ、エリザベス女王とチャールズ皇太子を名乗りまんまと情報を聞き出した。このとき同妃の担当看護師に電話を回した看護師Jacintha Saldanhaさん(46)は、その後首を吊り自殺。そのSaldanhaさんの葬儀がこのたび故国インドのカトリック教会で執り行われた。
12月7日に自殺したJacintha Saldanhaさんの亡骸が故国インドに移され、17日にシルバ(Shirva)村で埋葬された。埋葬に先立ちカトリック教会で葬儀が執り行われ2000人近くが参加しているが、深い悲しみに暮れる遺族の姿に大勢の人々が涙したという。ちなみにこのたびの騒動はインドでも大きく報じられ、抗議運動が巻き起こるなどして問題になっている。15日にはニューデリーにある英高等弁務官事務所付近で「Saldanhaさんはハラスメントを受けた」と主張する学生たちがデモを起こしたばかり。事態の収束にはまだ時間がかかりそうである。
葬儀前にロンドンで開かれたミサに出席したSaldanhaさんの夫は「自分の体の一部がむしり取られたよう」と発言。英国の人々も遺族に同情しており、問題を起こした2名の豪DJもまた思いもよらぬ展開に大きなショックを受けている。
つわりの酷かったキャサリン妃は、16日、BBC主催の式典に出席し公務に復帰。明るい笑顔に国民もようやくひと安心したところだが、注目度が高いだけに今後のさらなる報道合戦を懸念する声もある。Saldanhaさんの悲劇を忘れることなく、メディアが節度ある態度に徹することができるか否かにも大きな注目が集まっている。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)