建築学やアートに造詣が深いことで知られる俳優のブラッド・ピット。彼がまたしても多才なところを見せ、家具デザイナーとしてデビューを飾ることになった。

『architecturaldigest.com』という家作りの総合情報サイトが今、俳優ブラッド・ピットがデザインしたという家具の写真を何点も紹介し、また新たな分野で才能を開花させたと伝えている。

「僕は1990年代の初期から、建築およびインテリアに関するアイデアなどあれこれと思いをめぐらせ、スケッチブックにデザインを描き溜めてきたんだ。」

こう語るブラピは、ニュージャージー州を本拠地にする注文家具のデザイナー、フランク・ポラーロ氏とのコラボに乗り出した。そのサイトで紹介されているのはテーブル、椅子、ベッドなどだが、メタルやガラス板を多用しているほか、テーブルはらせんやジグザグといった形状にこだわった脚が見事。また2人向けバスタブは、ピーマンを半分に割って中身をくりぬいたようなユニークな形が目を引く。

「フランクとは材質、デザイン、工法、古典とモダンの調和…すべてにわたり、毎回ワインを片手に7時間から10時間という長い時間をかけて話し合って決めたよ。」

モダン調だがポラーロ氏の得意とするアールデコ調ともしっくりとマッチしており、ニューヨークで今月13日から15日まで開かれる発表展示会には、両者で計50点ほどが出品されるそうだ。同氏とブラピは今後も長く一緒に仕事を続けていくと語っており、「ブラッドピット・コレクション」なる家具が本格的に量産される日もそう遠くないようだ。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）