ここ最近、香水とともに話題になっているのがセレブプロデュースのコスメである。マライア・キャリーやセレーナ・ゴメスはネイルをプロデュースし、ファーギーに至ってはネイルのラインを立ち上げるほど。さらにドリュー・バリモアは米大手スーパー「ウォルマート」専売のコスメフルラインを来年に発売すると言われている。そしてどんなプロデュース業にものっかるカーダシアン三姉妹も、もちろんコスメ業界に参入したのだが…。
『Khroma Beauty』と名付けられた、コートニー(33)、キム(32)、クロエ(28)のカーダシアン三姉妹のメイクアップライン。ホリディシーズンを迎えるアメリカで今月にも、大手デパートやドラッグストアで発売展開する予定だったのだが、なんとここにきて訴訟問題に発展してきている。
米ゴシップサイト『TMZ』によると、訴えを起こしたのはビバリーヒルズ中心に展開する『Chroma Makeup』の共同経営者であるマイケル・レイ氏。もうお気づきであろうが、ブランド名が“C”を“K”に変えただけで非常にソックリなのである。マイケル氏が同誌に語るには「カーダシアン姉妹は我々のブランドの品位を落とすだけでなく、消費者の誤解を招く」とし、さらには「もし我々の顧客が『Chroma Makeup』を使っていると言ったら、周りは『Khroma Beauty』と勘違いして、恥をかいてしまうことになるだろう」とまで言い切った。
そして『Chroma Makeup』ではwebサイトでも同じ内容の声明文を発表。しかしまだ実際に訴えを起こすアクションはせず、ただカーダシアン姉妹サイドに名前を変えてもらうことが唯一の望みだと訴えている。
当の『Khroma Beauty』サイドはというと、「ブランド名はきちんと法的に手続きを取ってライセンスも取得しているので、発売には何の問題もない」という強気の声明を出している。
“ソックリ”事件といえば、自分に“ソックリ”のモデルを広告に使われたことに憤慨し、カジュアル衣料品ブランドの『オールド・ネイビー(Old Navy)』と親会社のGAP社を相手に訴訟を起こしたことのあるキム。こちらは今年の夏に、詳しい内容は明かされていないものの「互いの満足のいく結果になった」として集結を迎えている。今回の件も“互い”が満足のいく結果になれば良いであろうが、現時点ではそのような見通しは立たないようだ。
(TechinsightJapan編集部 ピーリング麻里子)