米国東海岸の人々の生活を、そして陸・海・空すべての交通をすっかりマヒさせてしまった超大型ハリケーン「サンディ」の襲来。人々がついにパニック化したと伝えられた28日、あのリンジー・ローハンが…。
現地時間の29日夜8時頃に米ニュージャージー州に上陸した、超大型のハリケーン「サンディ」。最大風速は約40メートルで、すでに温帯低気圧へと変わり北東に進行中である。空の便は7000便以上が欠航、東海岸の各地から死者行方不明者、停電、建物や木々の倒壊、浸水、冠水といった被害報告が出ており、今後も高波、暴風雨、山間部では暴風雪への警戒が必要だ。ニューヨークのマンハッタン島では高層ビルの揺れが心配されたが、南部はついに停電。ウォールストリートは2日にわたり完全休業の状態にある。
1800人を超す死者を出した、2005年8月のあのハリケーン「カトリーナ」の甚大な被害を知っている米国人たちである。残念ながらパニック化は免れず、グロサリーストア、スーパーマーケットには買占め客が殺到。オバマ大統領も票稼ぎの遊説どころではなくなった。
この状況に、温暖なロサンゼルスからはるばるTwitterでモノ申したのがリンジー・ローハンである。28日、彼女はTwitterを利用してこう呼びかけたのだが、自然界が送り込んだとんでもないモンスター「サンディ」と闘っている東海岸の、いや全米市民の感情を逆なでしてしまった。
“皆、ハリケーンが来るからってそんな風にパニックを起こしちゃうのはなぜ? 私はそのハリケーンを「サリー」って呼んでいるのよ。ネガティブな発想はやめて、ポジティブな気持ちで無事を祈るのみよ。”
このツイートに対してはもう何千というリツイートがあり、皆さん総じて、“戦々恐々としている東海岸の人々のことを、西海岸でパーティをやっている人間がノンキなことを言うな”、“「サリー」って何よ。国の一大事だっていうのに名前も覚えられないの?”とリンジーに呆れている様子だ。
リンジーは今、「自分は軽率なことをツイートしてたしなめられた」と気づいているであろうか。ハリケーン「カトリーナ」の後、ブラッド・ピットをはじめ多数のセレブがその復興支援に尽力したように、彼女も何かの役に立つよう努力するのであればまだ良いのだが…。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)