『アメリカン・アイドル』のシーズン12がスタートしたが、新審査員体制に対する人々の「イヤな予感」は的中した。マライア・キャリーとニッキー・ミナージュがさっそく大喧嘩である。
個性の強いこの2人を是非とも並べたいと考えたトップはともかく、ホスト、クルー、もう誰もが心配したのが、オーディション番組『アメリカン・アイドル』シーズン12の新審査員体制。ランディ・ジャクソン、キース・アーバン、マライア・キャリー、そしてニッキー・ミナージュの4名だが、ディーヴァのマライアと不良娘のニッキーに「協調」が生まれるわけはないのだ。
案の定この2日、ノースカロライナ州シャーロットでの収録にあたり、ニッキーとマライアの間で汚い言葉を連発させての激しい口論が起き、芸能情報サイト『TMZ.com』がその映像を入手公開。大変な騒動となっている。関係者によれば、出場者のパフォーマンスをめぐりニッキーが何かコメントする度に、マライアは「ふん、このビッチが!」などとつぶやいていたとのこと。そんなマライアに、ついにニッキーが「ぶん殴ってやる!」と火を吹いて激しい口論が勃発したそうだ。
2人の間に座るアーバンやベテランでまとめ役のジャクソンが「Settle down.(落ち着けよ)」と幾度も制止するが、全く聞き入れないニッキー。彼女はプロデューサーやクルーを相手にこう怒りをぶちまけた。
「アタシ、前にも言ったでしょ! (マライアの)あの高慢ちきな態度には我慢できないって。それなのに皆でアタシを不良扱いして、アンタたちのやっていることはハラスメントよ。毎回イヤな気分にさせられて、ここに座るのはもうたくさんだわ!」
最初は知らん顔をしていたマライアもついに反論。最後には「この女をつまみ出して」とアゴと指を使ってクルーに命令した。審査員は次々と席を離れ、この日は残念ながらそのまま「お開き」に。もっともその映像が『TMZ』を通じて世間に流れたことにビックリしたらしく、今ではそれぞれが「大人気なかった」と反省しているという。
かつてマライアは『Up Out of My Face』という曲で、ニッキーをフィーチャーし、コスプレ満載のコラボを楽しんだ。そんな間柄であったものの、今の2人は完全に水と油。ニッキーは『アメアイ』の仕事が始まってから、周囲に「マライアの口から出るのは、素晴らしい功績についての自慢話ばかりで皆うんざり。出場者のことをよく見てあげていない」と批判していたことも分かってきた。いやはや、驚きである。人々はコンテスタントによる熱い闘いを見たいのに、審査員がコレでどうする!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)