「ココのものならこれくらい支払ってでも欲しい」か、それとも「こんなに高いならココのものは要らない」か。売れなければ話にならないだけに、商品の値付けはなかなか難しいものがある。女優グウィネス・パルトロウのブランド「goop」の商品はというと…。

グウィネス・パルトロウはAリストなセレブ。衣食住に関する彼女の金銭感覚はもちろんスゴイものがある。だが自分が商品を企画し、売る側となった時にもその感覚で「値付け」をしているようだ。彼女の「goop」ブランドの商品がエラく高いと話題になっている。

女性ファンを対象に情報を発信しているニューズレター、「goop」からは時々驚くようなネタが飛び出す。今回「目玉が飛び出しそうになった！」と失笑を買っているのは、彼女がさかんに宣伝している「goop」ブランドの衣料品のお値段。ジーンズが200ドル、シンプルな白いTシャツが90ドル、セーターが500ドル前後と普通の主婦にとっては親近感ゼロ。手が出ない、いや、あえて手を出さないであろう。

商品には一般消費者向けの「相場」というものがある。また特別な価値が認められて高価で通っている一流ブランドには、歴史をかけて熟成された独自の持ち味があり、それを支えるデザイナーや職人たちの技術とプライド、さらにそれを支える大勢のファンがいる。「goop」ブランドもいずれはその線を狙っているのであろう。もちろん成功するか否かは、「それを支える大勢のファン」を獲得できるかどうかであろう。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）