パリス・ヒルトン（31）とおバカセレブとして名を馳せたあの面影はどこへやら。今やファッションデザイナーとして数々のブランドを手掛けるカリスマへと成長を遂げたニコール・リッチー（30）。彼女の私服は世界中の女性がお手本にするほどの人気だが、そんなニコールファッションに唯一ダメ出しをする人達がいるという。

自身の名前がついた初のフレグランス『NICOLE』が先日発売され、米大手デパートの『Macy’s』とのコラボラインも近々発売、とプロデューサー業が絶好調のニコール。そんな彼女が『People』誌にて、自身のファッションについて語っている。

「物心ついた時から、常に色んなファッションを楽しんで、様々なヘアスタイルやヘアカラーに挑戦したわ。それは今も変わらないし、しばらくは変わらないと思う。今はジーンズにTシャツ、そしてアクセサリーで盛るっていうのが私のスタイルね。ちょっと盛り過ぎる時もあるかもしれないけど（笑）。シンプルなジーンズとTシャツでも、シューズとサングラスとバッグを足すだけで本当に簡単に変わるのよ。何百万っていうコーディネートの仕方があるんだから。」

ファッションマニアであればもうご存知かと思うが、“シンプルなのにおしゃれなファッション”というのがニコール流。そして、そのファッションの定義を“シンプル”へと移行したのは、実はママになったことがきっかけだという。「20分で出かける用意をしなくちゃいけないし、時には20分で用意したって明らかに分かっちゃうようなスタイリングもしちゃうわ」と、ファッショニスタであっても“おしゃれより母親”業を優先していることも明かした。

パンクバンド「グッド・シャーロット」のリードボーカルを務めるジョエル・マッデン（33）との間に長女のハーロウ・ウィンター・ケイト・マッデンちゃん（4）と長男のスパロウ・ジェームズ・ミッドナイト・マッデン君（2）をもうけたニコール。どうやら彼女の類いまれなるファッションセンスは確実に子供達にも受け継がれているよう。そして、そんな彼らが時にはニコールに対してファッションアドバイスをするらしい。

「ある時、水玉模様のハーレムパンツを着ていたら、長女が私に“ママ、どうして外でパジャマを着ているの？”って聞いてきたの。その瞬間に“ああ、もうすでにファッション意識が芽生えたのね”って思ったわ。それに比べて長男は私のファッションを可愛いと思うと、近寄ってきてハグしてくれるの。私がスパンコールのついた洋服を着ていると、彼らは“お姫様みたいだね！”って最大の褒め言葉をくれるのよ。」

おしゃれなママを持つと、子供もファッション好きになるのは必然のようである。あのマドンナ（53）の娘、ローデスちゃんも小さい時からファッションジャンキーで、2年前、13歳の時にブランド『マテリアル・ガール』を母とともに立ち上げ、デザインデビューしている。将来、ハーロウちゃんとスパロウ君もニコールと一緒にブランドを手掛ける日もそう遠くはないのかもしれない。
（TechinsightJapan編集部　ピーリング麻里子）