そもそも不機嫌な中でステージに立ったということか。現在ワールドツアーで欧州を回っている歌手のマドンナだが、パリで行った追加公演は激しいブーイングの嵐となってしまったようだ。
このたびの『MDNA』ワールドツアーで、マドンナはお尻は出すわ、乳首は出すわの大はしゃぎ。53歳ながらヤルことがあまりにも大胆ということで、各地で「満員御礼」が続きメディアの注目度も抜群であった。
そんなマドンナは仏パリで26日、2700人収容という「オリンピア劇場(L’Olympia)」にて追加公演を行った。全席完売の上で当日を迎えたわけだが、マドンナはステージで思想や政治がらみの説法を長々と繰り広げ、パフォーマンスはたったの45分間。観客はこれに唖然とし、無数のペットボトルがステージに投げ込まれ、「Salope(あばずれ女)!」と「Remboursez(金を返せ)!」コールが交互に鳴り響いた。
実はマドンナ、14日にパリ郊外のサン・ドニで行ったコンサートにおいて、“Nobody Knows Me”のバックスクリーンに、同国の極右といわれる政党「国民戦線」のルペン党首の顔にナチスのカギ十字を重ねた映像を使用。侮辱されたとして同党はマドンナ提訴の方針を固めており、この件がおおいに影響してしまったものと見られている。何より心身のタフさが求められるワールドツアーだけに、マドンナの精神状態が少しばかり心配である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)