薬物過剰摂取の疑いにより、このほど36歳の若さで急逝したシルヴェスター・スタローンの長男セイジさん。その葬儀がしめやかに営まれた。
今月13日に変死体で発見された、シルヴェスター・スタローン(66)の長男セイジ・スタローンさん(享年36)。21日、その棺がハリウッドヒルズの自宅から運び出され、近くのブレントウッドにある「St. Martin of Tours Catholic Church」にて葬儀がしめやかに営まれ、その後セイジさんの亡骸は「Westwood Village Memorial Park Cemetery」にて永遠の眠りについた。
この写真は出棺をじっと見守るシルヴェスターである。表情を始終強張らせていた彼の周囲には、現在のファミリー、そして元妻でセイジさんの母である女優のサーシャ・キューザック、歌手としても活躍する弟フランク・スタローン(61)の他、スタローンにごく親しい友人の姿が複数あった。
ファンであろうか、近所の人や何人かの若者が沿道からその出棺を見送ったが、彼らの手には数々の大きな写真がプラカードのようにして掲げられている。セイジさんが父シルヴェスターと『ロッキー』で親子共演を果たした時のあどけない横顔、映画制作に携わっていた時のセイジさんの真剣な表情、またタキシード姿で父の再婚を祝っている姿など、改めて涙をそそるものばかりである。
現在検視当局ではセイジさんの遺体から採取された血液や体の細胞を基に、多角的な検査を行っている。結果は来月にも発表されるはずだが、彼の自宅から無数の処方薬のボトルと「白い粉」入りビニール袋が発見されていることから、“結果は待つまでもない”との声も多い。
この度コロラド州オーロラ市で起きた、『ダークナイト ライジング』プレミア上映中の銃乱射事件が全米市民を震撼させたことは言うまでもなく、「米国のこの銃社会をどうにかしなければ」と立ち上がる人々も急増している。だがもうひとつ、米国の一般市民、若者の間にまで広がっているドラッグや処方薬過剰摂取も米国の深刻に病んだ部分。「どうにかならないのか」といった憤りを覚えないわけには行かない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)