コロラド州デンバー郊外のオーロラ市で、『バットマン / ダークナイト ライジング(原題:The Dark Knight Rises)』プレミア上映会の最中に起きた銃乱射事件。その狂気の犯行手口について、シリーズ関連作品からヒントを得たのではないかという声が上がっている。
少なくとも12人が死亡し、70人を超す負傷者を出したこの銃乱射事件。犯人は同市のアパートに独りで暮らし、先月までコロラド大学に籍を置いていた元医学生ジェームズ・ホームズ(24)である。この男がインターネットの出会い系サイトにアカウントを持ち、“Will you visit me in prison (刑務所に会いに来るかい)?”と事件前にコメントしていたこと、インターネット販売業者を通じて徐々に複数の銃や防弾グッズを入手していたことなどから、今回の乱射事件には計画性があったという見方が強まっている。
また犯行当時のホームズが、「オレはジョーカー(バットマンの敵)だ!」としきりに叫んでいたことから、彼が原作コミックあるいは映画でバットマンのストーリーを知っていた可能性が極めて高いとされる中、コミックファンの間から、シリーズ第2弾の『バットマン:ダークナイト・リターンズ(原題 Batman:The Dark Knight Returns)』と同タイトルの原作コミックの中に、映画館で銃を乱射して3人を死なせるという犯行が描かれており、ホームズはそれを真似た、あるいは再現しようとしたのではないかとの声が続出している。
なおそのコミックの原作者であるフランク・ミラー氏は、映画監督をはじめハリウッドの世界でも活躍しており、『バットマン:ダークナイト・リターンズ』の他にも『デアデビル』や『シン・シティ』といったシリーズ作品がある。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)