人気バンド「ブリンク182」のドラマー、トラヴィス・バーカー(36)が飛行機事故で重傷を負ったのは2008年9月のこと。あれから約4年。今もなお飛行機恐怖症に苦しむトラヴィスは、子ども達のために恐怖心を克服することに意欲をみせている。
まさに悲惨な事故であった。トラヴィス・バーカーのほか故DJ AM(享年36)ら計6名が搭乗していた小型飛行機がサウスカロライナ州コロンビアの空港で離陸に失敗。飛行機はフェンスを乗り越えハイウェイを横切り大炎上。操縦士らが死亡しトラヴィスとDJ AMのみが重傷を負いながらも生還した。
その後DJ AMは薬物の過剰摂取で2009年に死亡。一方トラヴィスは定期的な運動を開始すると同時に薬の摂取をやめ、命を大事にする日々を過ごしているという。
だがそんな彼がどうしても克服できずにいるのは、飛行機に対する大きな恐怖心である。あれだけの事故に遭遇したのだ。もう二度と飛行機には乗りたくないという気持ちも当然であるが、トラヴィスは2人の幼い子ども達のためにも飛行機に対する恐怖心を克服したいと考えているという。トラヴィスは米誌『People』の取材に応じ次のように告白している。
「克服してみせたいと思っているんだ。子ども達も飛行機に乗ることを死ぬほど怖がっているからね。俺が克服する姿を見せてやりたいんだ。」
また飛行機に乗って行く旅先はすでにオーストラリアにしようと決めてあるという。
「とにかく(機内で)眠って、オーストラリアに向かおうかと思っているんだ。行くとなったらカンタス航空を使おうと思っているよ。これまでに墜落事故も死亡事故もないからね。幸運を祈っていてよ。」
そんなトラヴィスは今現在子ども達中心の生活を送っているといい、学校への送り迎えを担当するほか、子ども達に捧げるタトゥーまで体に彫りこんでいるそうだ。そしてミュージシャンとしての仕事も順調なトラヴィスは「ブリンク182」のヨーロッパツアーも開始したばかりだが、目的地までは飛行機ではなく船を使って移動したのだという。
大きな恐怖心を克服すべく意欲を持ってはいるが、トラヴィスの心の傷はなおも深い。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)