ハリウッドきっての人気俳優ジョン・トラボルタ(58)にとって、今年はまさに“受難の年”そのものになっている。「ジョンにセクハラされた!」と次々と男性らが名乗り出た挙句、元恋人と噂される男性が暴露本執筆の可能性を示唆。さらには2010年にジョンの同性愛行為を暴いた本を自費出版した男性が、ジョンと弁護士マーティ・シンガー氏を訴える意向であることが明らかになった。
このたびジョン・トラボルタと弁護士マーティ・シンガー氏を訴えることにしたのは、暴露本『You’ll Never Spa in This Town Again』を2010年に自費出版したロバート・ランドルフ氏である。同著の中でランドルフ氏は「1995年にロサンゼルスのサウナでトラボルタの同性愛の現場を目撃した」と説明。生々しい描写のせいでジョンの“ゲイ疑惑”に拍車がかかったことは言うまでもないが、当時ジョンはこれに猛抗議。弁護団も「この本の内容は明らかにデッチアゲ」などとしてランドルフ氏を糾弾し、「同氏は2003年に“脳に永久的に残るダメージを受けた”と自身のウェブサイトで告白している」などとも指摘していたのだ。これに対しランドルフ氏は激怒、「本の信用を落とし、購買に待ったをかけるべく私の健康状態についてまでウソを広めた!」とし、ジョンとシンガー氏に対する訴訟を起こすことにしたのだ。
だが凄腕弁護士として知られるシンガー氏は、どこまでも強気である。このたびのランドルフ氏の動きを受け、シンガー氏は芸能情報サイト『Gossip Cop』に対し「ランドルフ氏の訴訟は実に馬鹿げている」と一蹴。ジョンの代理人もまた「ジョンは徹底抗戦の構えです。このメリットのない訴訟が退けられた折には、自身の正当性が示せるだろうと期待しています」とコメントしているが、シンガー氏はさらに「裁判所がこの件を退けしだい、相手側の弁護団を訴える!」と述べその憤りを露わにしている。
“すぐさま裁判所に退けられるべき主張!”としてランドルフ氏の動きを鼻で笑ってみせるジョン・チームだが、これは果たして本心であろうか。次々と起こされる訴訟、そしてなかなか払拭できないゲイ疑惑とそれに伴う甚だしいイメージダウン…。これは“俳優ジョン・トラボルタ”のキャリアにとって、かなりのダメージであることは言うまでもない。
なかなか終わりの見えない騒動であるが、ジョンはもちろんのこと、妻子らはどれほど心を痛めていることか。一日も早く騒動に終止符が打たれることを祈るばかりである。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)