懐かしのアクション映画『ゲッタウェイ(原題:The Getaway)』のリメイク版を撮影するため、共演の俳優イーサン・ホークらと共にブルガリアに滞在している人気アイドルのセレーナ・ゴメス。ところが22日未明、大きな地震が発生してしまった。
現地時間の22日午前3時ごろ、ブルガリアの首都ソフィアから23kmほど離れた所を震源地とする、マグニチュード5.8の強い地震が発生し、その1時間半後にはマグニチュード4.9の余震に見舞われた。地震の経験がほとんどないという国民性ゆえ、震源の深さが10kmに満たない浅いものであったこともあわせ、強い揺れやむやみに外に出ての負傷が危惧された。幸いにも死傷者の報告はないようだが、多くの家屋が瓦屋根というだけにその落下被害が多数報告されているという。
ブルガリアでは情報が錯そうしたのか、今回の地震が発生してからメディアが公表するまで大変な時間がかかってしまった。心配する人々は、モタつくメディアよりSNSを頼りに情報収集を努めたことも分かって来ている。セレーナも例外ではなく、さっそくツイッターを利用して無事を報告してくれた。
“皆さん心配してくれてありがとう! 地震はすごく怖かったけれど、幸い私の階の人々は皆大丈夫だった。イタリアの大地震の被害も心配ね。あちらの人々の無事を祈っているわ。”
奇しくもイタリア北部では、現地時間の20日早朝にマグニチュード6.0の地震が発生。死者7人、50人以上の負傷者、1万人を超える人々が避難生活を強いられていると報じられたばかりである。自分の恐怖心をさておいて、他者に対する思いやりをツイートするあたり、さすがはセレーナである。
それにしても、古い石造りの家や歴史的建造物が長く保存されているように、「ヨーロッパはトルコ以外地震とはほぼ無縁」というイメージがあるが、残念ながらそれは完全に覆されようとしている。あちこちで論じられているように、やはり世界が大地震そして火山の動きに警戒すべき時代に入ったと考えるべきであろうか。無事と平和と安全な暮らし。人々にとってこれらが何より基本的で大切なものだということを、改めて思い知らされる。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)