人気歌手テイラー・スウィフト（22）を愛してやまない男性がいた。5月11日にアフガニスタンで死去した米海軍所属のウェイド・ウィルソン軍曹は、戦地にありながらも敬愛するテイラーのポスターを大切にするほど大ファンだったという。

この一見平和な時代に生まれながら、若者らが日々戦地で尊い命を落としているとはなんと悲しい話だろう。去る5月11日にはアフガニスタンに赴任していたウェイド・ウィルソン軍曹が戦闘で亡くなったが、彼と親しかった友人、ジョシュ・マリール伍長はその早すぎる死を悼み、次のようなメッセージを動画サイトYouTubeに投稿している。

「これはテイラー・スウィフトさんへのメッセージです。テイラーさん、あなたは僕が誰なのかを知りません。でもこのビデオは僕に関するものではないのです。このビデオは、2012年5月11日金曜日、アフガニスタンでの戦闘中に命を落とした良き友人、ウェイド・D・ウィルソン軍曹に関するものなのです。」
「ウィリー（＝ウェイド）を個人的に知っていた人間は、みな彼があなたのことを崇拝していると知っていました。アフガニスタンにいるときも、あなたのポスターをベッドの隙間に入れて眠っていたほどです。」

ジョシュ伍長はその後テイラーに「友人のことを考えてやって」と懇願、さらにはテキサス州で行う葬儀にぜひ参列してあげてほしいと訴えている。

このビデオを見たテイラーはすぐさま軍曹の家族に花を贈り、「ウェイド、私の音楽を愛してくださって感謝します。絶対にそのことを忘れることはないわ。そしてあなたのことも、私は決して忘れはしません。」と書いた手紙まで送ったという。

それだけではない。芸能サイト『Gossip Cop』によると、テイラーは軍曹の家族に直接電話をかけ「軍曹の着用していたドッグタグを貸していただけないでしょうか。軍曹を讃えるべく、次回ミュージック・ビデオの撮影時に軍曹のタグを身につけたいのです。」と丁寧に依頼したそうだ。

亡くなってしまった軍曹は二度と帰ってはこない。だが、テイラーの優しい心遣いに遺族はどれだけ心を癒されたことだろう。軍曹のご冥福を心からお祈りするとともに、テイラーの思いやりに拍手を送りたいと思う。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）