人気オーディション番組『Xファクター』の総指揮官として知られる、音楽プロデューサーのサイモン・コーウェル(52)がこのほど自伝を出版した。しかし彼はそこに登場する人々に対し、詫びたい気持ちでいっぱいのようだ。
「自伝」を執筆して出版するセレブは数多くいるが、“私が、私の、私を”と一人称ばかりが続くサクセスストーリーでは面白くない。叩けばホコリという部分を公にし、関係があった人物(特に異性やライバル)との意外なエピソードを紹介する、そんな自伝をファンは待っている。
サイモン・コーウェルが1年間を費やして執筆したというその自伝、タイトルは『Sweet Revenge: The Intimate Life of Simon Cowell』という。元BBCのジャーナリスト、トム・バウワー氏との共著で、ロンドンの「Serpentine Gallery」でこのほどその発表サイン会が開催された。
しかし彼は、マイクを手に「まるで暴露本です。恥ずかしいことをあれこれ書いてしまい、私の本に登場する皆さんには申し訳ないことをしました。この場を借りて陳謝します」と平謝り。特に家族へ謝りたいというサイモンに、人々は「一体ナニを書いたんだろう」と興味津々だ。
今の音楽業界で最も財を成したプロデューサーの1人であり、ビジネス手腕や新事業への関心もあるが、親しい女性たちとの関係をどう描いているのかも興味深い。暴露本や自伝の発表にあたっては事前にその一部をメディアに紹介し、人々の注目を集めておくものであるが、彼の場合は、発表当日いきなり「登場する皆さん、ごめんなさい!」である。なんと分かりやすい、賢い宣伝文句であろう。恐らくベストセラー間違いなし…!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)