今月28日に26歳の誕生日を迎えるレディー・ガガ。彼女の奇抜極まりないそのスタイルは相変わらず世間の注目の的となっているが、彼女が度々顔をヴェールで隠していることを皆さんはお気づきであろうか。
この写真は先月29日のレディー・ガガ。雪がちらつくマサチューセッツ州はケンブリッジ市に古い歴史を誇る、「ハーバード・ヤード(オールド・ヤードとも呼ばれる)」を訪ねた時のものである。果てしない敷地を誇るハーバード大学における中心的存在と言われる庭で、ボストンや同大学を観光する人が必ず訪れるポイントにもなっている。
そこでのガガは黒の上下、そして帽子からは顔にかけてヴェールが垂れ下がっている。誰かの葬儀に参列したのであろうか。答えはノー。実はガガ、世の中でムカつく事件が起きた時にはヴェールをかぶることにしているというのだ。このほどTwitterを利用して、“時々聞かれるのよ。よくヴェールをかぶっているのはなぜですか?ってね。それはね、私がひたすら喪に服しているからよ。何をと聞かれたら答えはこう。私をムシャクシャさせるような不愉快な出来事が、世界のどこかで常に起きているからよ”とコメントしている。
ガガがこの時強く意識していたのは、偏見とイジメの徹底的な撲滅。特にも同性愛者のコミュニティに強く心を寄せていることは有名であり、ガガはそうした悩める若者の救済を願って『Born This Way Foundation』という新しい慈善活動団体を母親シンシア・ジャーマノッタさんと共に設立したのだ。その日のガガは、ハーバード大学のとある講堂において「他人やわが子の個性を理解し、温かく受け入れる。今こそ皆で力を合わせ、勇気と親切な心を持ってそんな世の中の新しいスタンダードを築いて行きましょう」と広く呼びかけた次第である。
ガガがヴェールで顔を隠すのは、偏見に満ちた世の中の冷たさに憤りを覚えた時の、ガガなりの苛立ちの表現方法であったことを今回初めて知った。個性的でも風変わりでも、人と同じ嗜好でなくても何ら問題はないことを分かってもらおうと全身でアピールし、慈善活動を続けるガガに誰が反論など出来るであろうか。彼女のその財団には多くのセレブ、人権活動家、企業が次々と賛同の意を示している。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)