ここ日本でもまさに空前の大ヒットとなったドラマシリーズ『Xファイル』。そのドラマで、FBIの女性捜査官スカリー役を演じた女優ジリアン・アンダーソン(43)が、まだ若かりし頃にレズビアンの関係に陥ったことがあると告白した。
「高校時代の私は、ある女の子との関係を長い間続けていたの。」
多くの同性愛者らを読者に持つ雑誌『OUT』のインタビューでこんな仰天発言をしたのは、女優ジリアン・アンダーソンであった。だがやはり男性に対する興味が女性へのそれをはるかに上回っていたというジリアンは、1994年に『Xファイル』でアシスタント・アートディレクターを務めていた男性と結婚。娘パイパーちゃんをもうけるも、1997年には離婚に至っている。またその後2004年にはドキュメンタリーフィルムの製作者であるジュリアン・オザーン氏と結婚したが、この結婚も残念ながら2006年には破綻してしまった。現在のパートナーであるマーク・グリフィス氏との間には2006年、続いて2008年にも息子が誕生し、現在は3人の子供を持つ忙しいママでもある。
そんなジリアンの若かりし日の同性愛に周囲は大きなショックを受けたというが、男性パートナーのいる今でも女性に惹かれることがあるとジリアンは認めている。
同性愛、バイセクシャルなど、ストレートではない性的指向をカミングアウトするセレブも少しずつだが増えてきている。アメリカでは昨年、ストレートでないがためにイジメを受け自殺した少年の話題が大きく取り上げられていたが、“人の愛し方はひとつではない”ことを人々が知りさえすれば、差別は確実に減っていくのではないだろうか。すでにジリアンの長女パイパーちゃんは17歳。2人の息子たちは5歳と3歳になっているというが、勇気ある母の告白に子供たちがインスパイアされる日も遠くはあるまい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)