歌姫ホイットニー・ヒューストン(享年48)の死から早くも1か月以上が経過しているが、その衝撃的な急死ゆえ、にわかに注目を集めているものがある。それは元夫ボビー・ブラウン(43)自らが執筆した映画の脚本であるという。
ボビー・ブラウンがマイケル・ピンクニー氏の協力を得て書き上げた映画の脚本が映画会社数社に送られたのは、昨年暮れのことであった。そのタイトルは『The Bad Boy of R&B: The Bobby Brown Story』。ボビーの波瀾万丈な人生を描いた自伝映画の脚本というが、すでに“音楽界の頂点”にいるとは言えないボビーの自伝映画を作りたいと希望する映画会社はなかなか現れなかったようだ。
そんな折、ボビーの元妻で世界的なスーパースターでもあったホイットニー・ヒューストンが急逝。気丈にもコンサートを行ったボビーは天井を指差して「ホイットニー、君のことを愛してる。」などとドラマチックな発言をし、詰め掛けたファンをおおいに感動させている。また母の死に衝撃を受けている娘ボビ・クリスティーナ(19)とボビーの間に確執があるなどと報じられるたび、ボビーに対する注目度はアップするばかり。一度は「興味なし」として脚本をつき返してきた映画会社も、「映画化したら儲かるかも?」と思い直しているようだ。
芸能情報サイト『Radar Online』によると、この動きに気をよくしたボビーはすでに「ボビ・クリスティーナを俺の映画に出したい!」とノリノリ状態。ホイットニーが亡くなってしまったため映画のエンディングについては書き直しが必要というが、すでに“誰がボビー・ブラウンを演じるのか?”という点にも大きな注目が集まっている。役者探しがじきに始まるという報道もあり、このままの勢いが続けばボビーの渾身の脚本が映画化される可能性は高そうだ。
さて、気になるホイットニーとの夫婦関係については“かなり不安定なものだった”と言われているが、そのあたりの細かい描写は脚本にはないらしい。ホイットニーの急死により“ホイットニーを知りたい!”とにわかにファンになった若い人も多い。その辺を意識しないはずのない映画会社がどれだけ脚本に手を加えるかも気になるところだが、みなさんはどう思われるだろうか。
ちなみにボビーの人生はまさに波瀾万丈。貧困にあえいだ幼少期から盗みに走り、わずか10歳の頃にはギャングの抗争で膝を銃で撃たれるという目にあっている。1年後には知人に肩を切りつけられ、親しい友人が刺殺されるといった悲しい経験もしているのだ。映画化するしかない。そう思うのは記者だけではあるまい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)