writer : testjournalist

【ドラマの女王】実際にありそうで逆に予測不能。関ジャニ丸山が好演中! 4夜連続ドラマ『O-PARTS』ラスト一夜で完結なるか?

2月27日からフジテレビで4夜連続放送されている『O-PARTS~オーパーツ~』が、45分ドラマらしからぬ本格的な内容で目が離せない。主演は現在同局で放送中の『ストロベリーナイト』にも出演している関ジャニ∞の丸山隆平だ。

関ジャニ∞の丸山と聞いてもピンと来ない人も多いだろう。彼は他のメンバーに比べ、ソロでの露出は少ない。最近では映画『ワイルド7』で瑛太と共演していたり、ドラマでは『フリーター、家を買う。』(嵐・二宮和也主演)や『歌のおにいさん』(嵐・大野智主演)などに出演している。

今回の柿沢というキャラクターは、年明けに放送された『もう誘拐なんてしない』の主人公と被っている部分もあるのだが、丸山は丸山らしい素朴な青年を好演している。グループ内でのイメージとは違った落ち着いたキャラクターだが、思えば、彼はそういう素朴な好青年の役が多いかもしれない。もっと素に近いものや、違うキャラクターを演じる姿も見てみたいと思わせる。これからに期待したい人物だ。

他にも映画『ヒミズ』で話題となった染谷将太が独特の雰囲気を醸し出し、存在感をアピールしている。彼の存在感は、吹越満や伊藤歩などの演技派俳優がいる中でも引けを取らない、ぐっと引き込まれるものがある。彼も今後の活躍が楽しみだ。

そんな彼らが好演している『O-PARTS』だが、ストーリーも奥深いものになっている。

就職浪人の柿沢雄一(丸山)はある日、謎の組織に拉致される。その組織は日本政府で、柿沢の他に4人拉致されていた。政府の目的は、外傷は全くなく心臓だけが取り除かれるという超能力殺人事件の調査協力だった。なぜ自分たちが選ばれたのか理解出来ない5人は反発しながらも、正体不明の犯人に立ち向かいその謎を暴いていく。昨日まで3話が放送され、今夜最終話が放送される。

現在までに明かされている謎は、犯人であるオーパーツは144年後の未来からきたテロリストであること。殺害されているのは未来の要人の先祖であること。そしてこのテロリスト(2012年ではオーパーツと呼ばれている)が柿沢たち5人の子孫であることだ。

オーパーツたちが未来の要人の先祖を殺害し、自分たちの時代を変えようとしていることはわかるが、その未来がどのような世界なのかは明かされていない。そして、柿沢たちの子孫はなぜそのような行動に出たのか、そして彼らの正体(柿沢たちの子孫ということ以外の正体)も不明だ。

柿沢たちの誰かが死ぬと、オーパーツのメンバーの誰かも死んでしまう。政府はそこに目をつけ、柿沢たちを再び拉致する。柿沢たちは政府の手から逃れることが出来るのか。

こんなに謎が多いSFものを久しぶりに見た気がする。最近はある程度予想が出来てしまうものも多いほど、視聴者の目も肥えている。しかし、このドラマは絶対にあり得ないなんでもありの発想のSFものとは違い、科学的にあり得る可能性があることを根底に作られているので、妙に現実的なぶん予想が難しい。なるほどと納得して見ることも出来るところがいいのかもしれない。

しかし、これらの謎をあと一夜で全て解明されるかは微妙なところだ。結局詰め込み過ぎて、まとまりのないものにならないか不安はあるが、それより今は純粋に彼らはどうなるのかハラハラしながらも放送時間が待ち遠しいのだ。
(TechinsightJapan編集部 洋梨りんご)