イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】俳優リーアム・ニーソンの「オオカミの肉を食べた」発言に、動物愛護団体PETAが猛抗議。

日本では特に『シンドラーのリスト』の俳優と称されるが、ヒューマン、サスペンス、アクションなんでもござれと、多才なところを見せている俳優のリーアム・ニーソン(59)。だが最新作のプロモーションでは、彼のちょっとした発言が物議を醸してしまった。

欧州各地で1月下旬から順次公開となっている、ニーソン主演の最新作『The Grey(原題)』。石油採掘作業員を乗せた飛行機が野生動物の棲息する真冬のアラスカの地に不時着し、厳しい寒さや襲いかかるオオカミと闘いながら生き延びる様子を描いたサバイバルドラマで、見るからに背筋が凍るようなシーンの連続が話題となっている。

ニーソンは現在そのプロモーションで多忙だが、その中で彼は「オオカミの肉をシチューにして食べた」と発言し、これに有名な動物愛護団体である“PETA”が激怒。映画のボイコットを呼びかけるというトラブルに発展してしまった。

ニーソンをはじめとする俳優らは撮影に臨む前、本物のオオカミの肉を食べることにしたという。「やや腐りかけたような臭いがすごかったよ。でも僕はアイルランドの出身。ゲテモノ系の食材には慣れているんだ。たくさんの人参や玉ねぎと一緒に煮込んだそのシチューは悪くないと思ったね」と話している。

映画を観ようとする人たちに対し、「直ちにやめなさい。観てはいけません」とシアターの前でボイコットを叫ぶPETAの活動メンバーたち。「ギブアップと言って食べられない奴も結構いたんだけれど、俺はお代わりまでしちゃったよ」と話すニーソンにPETAの広報担当者ジェーン・ドリンガーさんは、「彼のような人間がいると世界中の野生動物が絶滅の危機にさらされる」とし、痛烈に批判している。

PETAはまた、「この作品のためにたくさんのオオカミが犠牲になった」とも主張。同作品の監督ジョー・カーナハンが地元の猟師に、罠をかけてオオカミを生け捕り、死後は撮影に使用できるよう内臓を抜き取って剥製の状態にして欲しいと依頼したという情報を得たとしている。

PETAの批判をよそに、『The Gray』の観客動員、興行収入は今のところ絶好調である。だがハートの温かい男ニーソンの胸はそれなりに痛んでいるはずだ。続いては、「人生を動物愛護に捧げた男の壮大なドラマ」といった映画への出演を検討してみてはいかがであろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)