昨年9月に米国に上陸し、初のシーズンが昨年12月に終了していたオーディション番組の『Xファクター・USA』。そのホストを務めるスティーヴ・ジョーンズの降板が決まったと思ったら、やはり噂のあの審査員も…。
英国が発祥のこの番組。優勝者になんと500万ドル(4億円弱)の賞金が与えられるというから驚きであり、番組プロデューサーらも真剣そのものである。ご存じの方もいらっしゃると思うが、シーズン2を前に早くも“降板”が噂されていたのは、ミスが目立ったホストのスティーヴ・ジョーンズ、そして審査員としての資質が疑問視されていたニコール・シャージンガーであった。
案の定このほどジョーンズの降板が決定。そしてシャージンガーも、今まさに“離脱”を発表しようという所に来ている。芸能情報番組『The Insider』の取材に、FOX側が「次のシーズンに彼女の席はないでしょう」と明言したのだ。残念と言う人も多いであろう。またそんなことであれば、英国の人気女性シンガーのシェリル・コールを、“お国訛りが耳につく”という理由で1か月もなく降板させたことを、「勿体なかった」と改めて嘆く視聴者もいるであろう。
こうしたオーディション番組は、出場者にも厳しいが、ホストや審査員にも本当に厳しいハードルを課していることがよく分かる。ホストには、数いる出場者を的確にスムーズに扱うシャープな頭脳と広い心が求められ、審査員には、出場者の才能が活きる曲を選ぶセンスの良さと的確で公平なジャッジの力が求められており、視聴者からクレームが届くようでは“今回でGo homeをお願いするのはアナタ”となってしまうのだ。
シャージンガーについては、やはり12月8日の「レイチェル・クロウちゃんの予想外の敗退」事件が気になる。優柔不断にも大事なジャッジから逃げ、「デッドロック」に持ち込んだためにレイチェルちゃんを敗退させてしまったのだ。審査員としての彼女の資質を問う声が番組には多数届き、FOXも我慢の限界に達したに違いない。
だがその番組放送の後、熱狂的なレイチェルちゃんのファンによる殺害予告まで届き、シャージンガーが精神的に参ってしまったのも事実。“離脱”の事情は「クビ」と「希望退職」の中間といった感じであろうか、いずれ円満な降板になるものと思われる。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)