NBA「LAレイカーズ」のコービー・ブライアント選手（33）が、2人の子をなした結婚10年の妻ヴァネッサ・コーネジョさんとこのほど破局したが、財産の約半分と豪邸3軒を譲ることでアッサリと離婚に合意した。

昨年12月16日、LA郡裁判所に「和解し難い不和」を理由に、コービーとの離婚を申請したヴァネッサさん。2003年にコロラド州でコービーが若い女性をレイプしたとされるあの事件以来、彼女は私立探偵を雇ってコービーを監視させた結果、無数の不貞の証拠をつかんだと言われており、裁判ともなれば恥ずかしい事実が多々露呈し、慰謝料をめぐりかなり揉めるものと見られていた。

おまけに、父親の猛反対を押し切ってヴァネッサさんと2001年4月に結婚したコービーだが、彼はその際、自らの資産を守る上で最も重要な「プリナップ」をヴァネッサさんとの間で交わしておらず、ヴァネッサさんはコービーが過去10年間に築いた財産の半分までを要求する権利を有していたのだ。

そのため両者の弁護士による離婚協議が進められていたが、このほどそれが異例なほどスピーディーな決着を見せた。彼の現在の資産は約150ミリオンドルだそうだが、その半分となる75ミリオンドル（約58億円）をヴァネッサさんに譲るという内容でアッサリと書類にサインしたことを、芸能情報サイト『TMZ.com』をはじめ多くのメディアが報じている。さすがはNBAで最高に稼ぐ男である。

コービーは他にも、カリフォルニア州ニューポート・ビーチに所有する豪邸3軒の権利をヴァネッサさんに渡すそうだ。1軒はファミリーが暮らして来た家、もう1軒はヴァネッサさんの母親に買い与えた家、そして2年かけて最近やっと完成したもう1軒の家。ヴァネッサさんは今後、ナタリアちゃん（8）、ジアナちゃん（5）という娘2人と共にその新しい家で暮らすことになる。娘たちについては離婚後は共同親権となり、ヴァネッサさんの今後の生活費、および娘たちの養育費は全面的にコービーが負担する。

タイガー・ウッズもそうであったが、スポーツ選手にプライベート・ライフのドロドロ、ゴタゴタは禁物。本業に集中するためにも、破廉恥な事実が暴かれる離婚裁判を避けることは賢明な選択。別れる妻にはゴッソリと資産を譲り、あとは黙っていて貰うに限るのだ。コービーも、ここはひたすら我慢であろう。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）