いわゆる授賞式シーズンである毎年のこの時期。『ピープルズ・チョイス・アワード』、『ゴールデングローブ賞』の他、各地で『映画批評家協会賞』が開催され、いよいよ2月の『アカデミー賞』を迎える。どのレッドカーペットも百花繚乱、大変なことになっているが…。
こういうビッグイベントのレッドカーペットには、有名ファッション誌と契約しているカメラマンもゾロゾロ。女性セレブたちは思い切りセンスを競い合い、その中の何人かが「お手本にしたいセレブのファッション」として紹介されることになる。だが、同時に“残念組”に入れられてしまいそうなセレブも。【イタすぎるセレブ達】は、そちらの候補者たちをご紹介したいと思う。
まず一番左は15歳のマデリーン・キャロルちゃん。黒髪と白い肌が自慢で、小学生で子役デビューし、『バイオハザードIII』や『ダブル・ミッション』他に出演している。この写真は11日、LAノキアシアターで開催された『ピープルズ・チョイス・アワード』に登場した時のものだが、豊かな黒髪もあまりにボサボサで、このペールピンクのミニドレスが持つ清楚な雰囲気を損なっていた。
中央は、同日やはり『ピープルズ…』に登場したケリー・オズボーン。ユニークな髪の色をあれこれと楽しむことで有名なケリー、ヘアには気を遣っている。だがこの日は、左右のカールのバランスがあまりにも不均等であった。ゴシップサイトなどでは、リーダーから「ずばり、ヘアスタイリストを変えた方がいい」といったコメントが続出している。
そして右は、15日にLAのビバリー・ヒルトン・ホテルで開催された『第69回ゴールデングローブ賞』授賞式に登場した、“お手本にしたいセレブのLAファッション” の元祖ニコール・リッチー。いわゆる“アンコ”で盛り上げたハーフアップだが、右後頭部の少しの部分が飛びあがってしまっていた。ドレッシング・ルームを出てから何かにひっかけてしまった可能性もあるが、ヘアスタイリストの腕のせいというのならちょっと悲しい。
近年、日本人の美容師の技術は世界でも指折りとよく言われる。アメリカでは、“例えばジェニファー・アニストンの写真を持参し、「こういう風にして」とお願いしても、その通りに仕上がった試しがない”と本当に多くの女性が嘆いている。鼻歌混じりにフンフンフンと調子よくリズミカルにハサミを入れるが、見ていて心配になるほど何かが粗い。そして最後に手でパッパッと髪をいじり、アニストン風に無理やり持って行ったところで“Amazing!”などと自画自賛して終了である。
正直な話、顧客の願望通りに仕上げる細やかな神経と器用さがもう少し欲しいのだ。英語をちょっとだけ真剣に勉強してみる気がある日本人の美容師さんは、ハリウッドへの進出を是非とも検討してみては? 彼女たちは、間違いなく皆さんの腕を待っているように思う。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)