ますます “マルチ主婦タレント”化が進んでいる女優のグウィネス・パルトロウ(39)。自身が展開する『GOOP』ブランドから、21日間の体内クレンジング・プログラムだという代替食シリーズが発売された。しかし…。
“the goop cleanse”と書かれたダンボールに入って届く商品は、朝食代わりのプロテイン・シェーク、昼食代わりの固形食、夕食代わりのシェーク、サプリメント(成分表示があいまい)などの21日分のセット。シェークや固形食は飽きないように複数の種類が用意されている。しかしお値段は合計で425ドル。ダイエット関連商品がすでにかなり普及している肥満大国アメリカでは、「えっ!?」と驚くようなお値段である。
おなじみのブログ『GOOP』が発信するニュースレターを通じ、懸命に商品の宣伝をするパルトロウだが、このほど『hollywoodlife.com』が取材したところ、ニューヨークの内科医であるロバート・ボス博士はこうダメ出しをした。
「皆さん、こんなものに騙されて高いお金を払う必要はありませんよ! “代替食でビタミンや栄養を摂り、毒素を取り除くことでバクテリアの質が高まって消化器官の機能を向上させましょう、体にエネルギーがわきますよ”ですって? 何の根拠があってそんなことを。これはまさに“snake oil(インチキ薬)”です。」
また、同じくニューヨークの内科医であるロナルド・ミナルトリ博士も、パルトロウの理論に断じて厳しいNGを突き付けた。
「作為的に体内を浄化する必要など、そもそもありませんよ。私達の体内には、腎臓や肝臓を介した解毒と自然排泄の力が備わっているんですから。医師として敢えて何かを勧めるとすれば、水をたくさん飲んで野菜や果物、繊維質が豊富な穀物をよく摂り、適度な運動をすることですね。」
「朝食と夕食にはそれぞれシェーク1杯ですか。カロリーの極端な制限で痩せようというのは逆効果です。低カロリーで頑張れる体を作ってしまうと、ちょっと栄養を摂っただけでそれに体が反応するようになる。いずれはメタボリック症候群や肥満を引き起こす、そんな体になってしまうんです。」
いやはや、夫クリス・マーティンの苦労がしのばれる。半ば呆れ顔で妻のやることにはノータッチと決め込んでいる様子だが、ますます商品開発にやっきになっている商魂たくましき妻の姿には、「もしもトラブルが起きて訴えられたらどうするんだ?」と内心ビクビクしているのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)