人気女優シンシア・ニクソン(45)が、「レズビアンでいることは、自ら選んだ道。」と述べたことが原因で思わぬ批判を浴びている。“ゲイは生まれつきであるべき”と定義するLGBTコミュニティーからの批判が高まるなか、シンシアは意外にも大きくなった問題を収束すべく声明を発表した。
19日に『ニューヨーク・タイムズ』紙のインタビューで、「私は以前ストレートだったけれど、ゲイに変わった。」、「私がゲイでいることは、私自身の選んだ道なの。」と発言し、「生まれつき異性に興味が持てない人だけが本物のゲイ。」と信じるLGBTコミュニティーの一部から批判されてしまったのが女優のシンシア・ニクソンである。だが思いもよらぬ批判の高まりに頭を痛めたのだろう。シンシアはこのたび以下のように表現を若干改め、声明として発表するに至っている。
「私はこの言葉は頻繁には用いません。ですが私の性的指向を正確に表せば、バイセクシャルといえます。バイセクシャルであることは“選んだ道”ではなく、事実です。私が“選んだ”のはレズビアンの関係に身をおくことです。」
「ですが『ニューヨーク・タイムズ』紙でも言いました通り、我々のコミュニティーで暮らすほとんどの人は、同性愛者であろうがなかろうが、愛する人の性別は選べないし選んだりもしません。なぜなら(バイセクシャルの)私とは違い、彼らは男性か女性の片方にしか惹かれないものなのですから。」
また“同性愛者のコミュニティーに属するようになる道のりは人それぞれ”とも語るシンシアは、「『ニューヨーク・タイムズ』紙に語った内容は私自身について、また女性を愛する自分の個人的な話なのです。」とも声明に含めている。
何事についても「おおらか」というイメージが強いアメリカだが、“枠組み”や“範疇”に関する厳しさは我々日本人のそれとはまさに比にならないものがあるようだ。多くを語らないという方法で批判を回避する方法もあるが、正直な胸のうちを晒したがために批判の矢面に立つことになったシンシアを同情する声も多い。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)