元プロレスラーで、現在はタレントとして活躍中のハルク・ホーガン（58）が、トレードマークのヒゲを剃る用意が出来ていると公言した。その理由は？

昨年10月、歯のインプラント手術を受けた際、歯医者が口腔内に残した金属の留め金から、細菌感染を起こしてしまったというホーガン。芸能サイト『TMZ』のインタビューに、「長い間歯をきちんとケアして来なかったから、“故障”が起きて手術を受けたのだが、その時に感染を起こしたのさ。」と語っていた。

彼は抗生物質も効かない痛みの治療のため、「頭にドリルで穴を開けて」留め金を取り除くという、実に痛々しい再手術を受けたのだという。しかしホーガンは何でもなかったかのように、「頭に熱い空気が溜まってるもんだから、ちょうど良かったのさ。もう大丈夫。でもアレは誰かに頭をパンチされたような痛さだったなあ。」と振り返る。

これまで映画『ロッキー3』（82年）や、『マイホーム・コマンドー』（91年）などに出演して来たホーガンはまた「（歯が治って）今はオーディションに行く準備が出来ている。髪もヒゲも、この際剃るかなあ。ちょっと怖いけど。」と語り、あのトレードマークである白く長い口ヒゲを剃るつもりであることを明かした。

ところが、この「ヒゲ剃り宣言」に待ったを掛けたのが、口ヒゲ擁護団体の『American Mustache Institute』だ。1965年に米ミズーリ州で設立された同団体は、毎年口ヒゲのセレブや一般人を一堂に集め、「‘Stache Bash」という盛大なパーティを開いていることでも知られていて、世界に700の支部を持つという。

同団体の会長アーロン・パーロット博士は、「ホーガンが口ヒゲを剃ったら、天国にいる天使達が地球に落ちて死ぬだろう。」と聖書の言い伝えにたとえて語り、「何百万人という男性達にインスピレーションを与えたあの口ヒゲを、是非剃らないでもらいたい。」と大反対している。パーロット博士は「もし彼が口ヒゲを剃ってしまえば、口ヒゲを持つ全米のアメリカ人男性達のコミュニティーに大きなカオスが起き、彼らは激しく意気消沈してしまうだろう。」とまで語っている。そこまで言われたホーガン、本当にあのヒゲを剃ってしまうのか否か？　今後の行方に注目したい。
（TechinsightJapan編集部 ブローン菜美）