新作映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』や、アカデミー賞受賞映画『ハート・ロッカー』で知られる俳優のジェレミー・レナー(40)が、訪れていたタイのパブで乱闘に巻き込まれ、同行していた一行の1人が刺されるなどして重傷を負った。本人は乱闘が始まった後にパブを後にし、無事だったという。
『ミッション:インポッシブル』4作目では、トム・クルーズ演じる諜報員「イーサン・ハント」の新チームの一員に抜擢されたジェレミー。現在はマット・デイモンの後を継いで主役を演じる『ボーン』シリーズの4作目『The Bourne Legacy(原題)』の撮影のため、フィリピン、マニラを訪れていた。
撮影の合間の休暇なのだろうか、ジェレミーとその一行はタイのプーケット島を訪れていた。現地紙『Phuket Gazette』によると一行は6人で、ドライバーや現地の『Sri Panwa Resort』の総支配人、ヴォラシット・イサラー(Vorasit Issara)さん(31)も同行していたという。
現地でパブ・ホッピングを楽しんでいた彼らだが、一行が飲んでいた3軒目のパブ『Rachada』で午前4時半頃イサラーさんが従業員らと口論になった。その後彼がグラスを床に落としたことをきっかけに、従業員6人が寄ってたかってイサラーさんに襲いかかったそうだ。乱闘に参加した6人は18歳から33歳までの若い従業員達だが、なぜ乱闘になったのか詳しい状況は分かっていない。
イサラーさんはお腹をナイフで刺された上、バイクのブレーキ部品から作られた回転するオノで喉を切られ、全身にアザが出来るなどの重傷。病院に運ばれ治療中であるというが、一命は取り留めたようだ。事件後に記者会見を開いたプーケット市警察によると、事件が起きた午前4時半は、法律で定められたパブの閉店時刻を数時間過ぎていたという。犯人の6人は全員が殺人未遂で逮捕され、起訴された。
当初ハリウッド俳優であるジェレミーもこの恐ろしい乱闘に巻き込まれ、かすり傷を負ったと報じられていたが、『People』誌などによると、彼は乱闘が始まったときに立ち去ったため騒ぎには巻き込まれておらず、無傷であることが分かった。現在はマニラで、『ボーン』シリーズの撮影に戻っているという。何が原因なのかは分からないが刃物が絡む乱闘に、さすがの「硬派アクション俳優」で知られるジェレミーも震え上がったに違いない。ケガを負ったイサラーさんの一日も早い回復をお祈りしたい。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)