先日、電撃離婚を発表した歌姫ケイティ・ペリー（27）と英コメディアンのラッセル・ブランド（36）。2人が結婚したのは2010年、インドでヒンドゥー教の形式に則った“スピリチュアルな式”を挙げたのだが、そのヒンドゥー教の指導者からこのほど2人の早すぎる離婚にモノ申す声があがった。

ケイティとラッセルは、09年のクリスマスにインドを旅行した際に婚約。10年10月にはラッセルがプロポーズをした思い出の場所である北インド・ラージャスターン州、野生のタイガー・サンクチュアリ近くの『アマニカス』リゾートで、ラクダ、象、馬など21頭もの動物に囲まれ、80人ほどのゲストを前にプライベートな豪華挙式を挙げていた。

その際、音楽やダンス、新郎新婦の入場スタイル、式場の装飾など式はヒンドゥー教のスピリチュアルなセレモニースタイルをとっていた。しかし、敬虔な福音主義クリスチャンとして、『Keith ＆ Mary Hudson Ministries』の団体名で全米伝道ツアーを行っている牧師の両親を持つケイティのため、実際に式を執り行ったのはクリスチャンの司祭であったという。

しかしこの際そんなことは関係ないとばかりに、ケイティ＆ラッセルの離婚発表にモノ申す人が現れた。この人物はラジャン・ゼッド氏といい、アメリカ国内でヒンドゥー教文化を広めるために活動する『Universal Society of Hinduism』の会長を務める宗教指導者だ。ゼッド会長は、2人の離婚でヒンドゥー教の伝統が汚されたとカンカンである。

彼はゴシップサイト『WENN』に対し、「ケイティとラッセルは、ヒンドゥー教では最も神聖な儀式と捉えられている結婚を、もっと真剣に扱うべきだった。」と語った。「ヒンドゥー教では、カップルは結婚して初めて、文化的、社会的に完結したモジュールと見なされる。もし2人がヒンドゥー教形式での結婚式を挙げることを選んだのなら、その際に誓ったコミットメントや責任、神聖さやモラルを守り抜くべきだ。ヒンドゥー教徒が、世界中で見ても離婚率が低いのには理由があるのだ。」とも。

離婚に至る際、ケイティはクリスチャンの両親を怒らせたくないと、ラッセルの方から離婚を申請してくれるよう彼にお願いしたと伝えられている。しかし、結果的に両親ではなく、ヒンドゥー教指導者の怒りを買ってしまったようだ。

一方『ニューヨーク・デイリーニューズ』紙によると、10年の結婚式当時にも2人の饗宴は現地インドの人々を呆れさせていたよう。式の後、2人は13台の車に分乗し、ゲスト達をタイガー・サンクチュアリである『Ranthambore National Park』に案内したのだが、その際に「煙草を吸い、酒を飲み、銃を携行して絶滅の危機に瀕した動物の棲むエリアを荒らした。」と、現地の環境アクティビストが苦情を申し立てていたそうだ。「式の前後も真夜中まで音楽を大音量で鳴らし、野生動物や地元住民の睡眠を妨げていた。」という証言もある。

ケイティ＆ラッセルのハリウッドスタイルの結婚と離婚は、インドの人達をも怒らせてしまったようである。
（TechinsightJapan編集部 ブローン菜美）