デミ・ロヴァート(19)は今、「ディズニー・チャンネル」の大人たちに対しての怒りと不信感でいっぱいだ。彼女が長く闘っている「摂食障害」のネタが、ある人気番組で軽々しく使われたためである。
問題の番組は、ダンサーを夢見る女の子2人組が主人公という同チャンネルの『Shake It Up(シェキラ!)』。デミは、自分が時に過食症を伴う摂食障害と闘って来たことをカミングアウトしているが、その番組内に “アンタのことを食ってやりたい所だけれど、今の私は何も食べられないの” という言葉が登場するシーンがあり、それにカチンと来たようだ。ツイッターに怒りをこうぶつけている。
“Dear ディズニー・チャンネル 摂食障害という病気は、ジョークのネタになるほど甘いものじゃないですから!”
“摂食障害のせいで女優の1人を失うかもって所までいったのに、そんなジョークを放てるなんて懲りない人たちね。呆れるわ。おまけにどの番組を見ても、女の子たちがどんどん痩せて来ている。私たちが今訴えるべきことは何なのか、ちゃんと分かっているのかしら。”
“『That’s So Raven(レイブン 見えちゃってチョー大変!)』とか『Lizzie McGuire(リジー&Lizzie)』の頃が懐かしいわ。主役のレイブン・シモーネやヒラリー・ダフって、今の子たちよりずっとふっくらしていたわよ。”
09年から同チャンネルの『Sonny With a Chance(サニーwithチャンス)』に出演していたが、今年4月には健康状態とミュージシャンとしてのキャリアアップを優先させたいとして、デミはディズニーからの引退を申し出た。同社はその望みを受け入れ、「今後もサポートを続ける」と約束したため、円満に送り出してあげたかのようにも見えたが、看板女優の一人を失った苦々しさからイヤミの一つも言いたくなってしまったということか。
だがどのドラマを見ても、出演する女の子たちが年々痩せて来ていることは事実。ディズニー・チャンネルの大人たちは、視聴者の多くが感受性が強く、テレビにも影響を受けやすい世代であることを忘れてはならない。デミのこの真剣な訴えには、しっかりと耳を貸すべきである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)