俳優であるばかりか、ギターを弾き、歌だってOKという多才な男ジョニー・デップ(48)。大変家族思いでファンサービスも満点という印象のある彼だが、イエス・キリストに対してはというと…!?
このほどイギリスのバンド「Babybird」が、デップをギタリストに “The Jesus Stag Night Club” と言うタイトルのクリスマス・ソングを発表した。この「Babybird」、シニカルな歌を得意とするバンドで、“気に入ってくれる人だけが聴いてくれ” と姿勢も偏屈。デップはずいぶん前から彼らのファンであったらしく、09年からギタリストとなってレコーディングやコンサートにも参加し、ミュージック・ビデオ制作にもひと肌脱いで来た。
そんな彼らがこのほど発表したのが、問題の “The Jesus Stag Night Club” という曲である。Stagとは “男ばかりで女っ気ナシ” という意味で、10代の少年らがバチェラー・パーティもどきを開き、そこにやって来たのが “女みたいな髪に耳の周りには血の付いたイバラの冠。そして手には穴があいている” というイエス・キリストそっくりの風貌の男。パーティでベロンベロンに酔いつぶれてしまったこの男こそ、実はホンモノのイエス・キリストだった…と歌われる。
世界各地のキリスト教連合会の広報担当者からは、「神を冒涜しています」、「信者へのひどい仕打ちです」、「汚らわしいこの行いのため、いつかジョニー・デップとその仲間達は神の裁きを受け、地獄に落ちて焼かれるでしょう」などといった声明が発表されている。
しかし、バンドのフロントマンであるスティーブン・ジョーンズは、「奴らにはこのユーモアが分からないのかな」と涼しい顔。フロントマン以上の存在感を持つデップにマイクが向けられたら、彼は一体何と返答するのであろうか。「写真撮影はまるでレイプ」、「米国でインテリ映画が受けるのは大都市だけ」と発言するなど、この所の無遠慮なデップの発言にはファンも困惑している。いったいどうしたことであろう、そう首をかしげるしかない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)