世界中の女の子たちを夢中にさせてやまない映画『トワイライト』シリーズ。そしてロバート・パティンソンとクリステン・スチュワートという、公私を超えて熱愛中のカップル。キャストが「もしも彼らではなかったら?」などと、あなたは考えてみたことがあるだろうか。
クリステン扮する “ベラ・スワン”。芯の強そうな、それでいて時に陰鬱な表情を見せるブルネットの美人女子高生だが、当初この役は、別の若手女優にオファーされていたということが分かった。
その女優とは、現在人気TVドラマ『ゴシップガール』に出演中のミシェル・トラクテンバーグ(26)。こちらのドラマでは深刻なトラブルを起こす底意地の悪い女の子、“ジョージーナ” を演じている。そんなトラクテンバーグが先月30日、「LOLA New York」のオープニング・イベントで米芸能誌『Us Weekly』のマイクに、自分がベラ・スワンを演じていたかも知れないと語ったのだ。
「ほら、ハリウッドにはあんまり顔面蒼白ってタイプの若手女優がいないでしょう? だから私のところにオファーが来たんじゃないかしら。キャサリン・ハードウィック監督とは『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと(2003年)』の時からの知り合いよ。その映画にもどうかと誘われたんだけれど、当時の私はTVドラマの『バフィー ~恋する十字架~』に出ていたから忙しかったの。」
そして数年後、監督が『トワイライト~初恋~』に取り掛かろうとした時、やはりトラクテンバーグはTVドラマとの出演契約を優先させた。それが『ゴシップガール』である。もちろんこちらも大ヒットとなった人気ドラマだが、いかんせん彼女は嫌われ役の “ジョージーナ” である。おまけに『トワイライト』の “ベラ” になれば、ロバート・パティンソンと共演し、恋に落ちた可能性だってあった。逃した魚はあまりにも大きかったと言うしかない。
だがロブはというと、彼はその “エドワード” 選びのオーディションに臨んだ時のことを、「あまり乗り気ではなかったのに、控え室で紹介された “ベラ” 役の女優(クリステン)に一目惚れしてしまい、気持ちがいきなり前に向いた」と後のインタビューで語っている。このコンビあっての『トワイライト』であることは疑う余地もないが、それ以前に “クリステンあってのロブ” であったと彼は考えている。
もしも “ベラ” がトラクテンバーグであったら、“エドワード” はいったい誰が演じることになったのだろう。おっと!彼女にピッタリかも知れない、美しくも怪しい吸血鬼を演じられる俳優を一人見つけた。『ゴシップ…』の策略まみれの男、“チャック・バス” ことエド・ウェストウィックはいかがであろうか。ヒトと吸血鬼の禁断の純愛がテーマの『トワイライト』だが、キャスト次第で本当はもっとミステリー色の濃い作品となっていたはずである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)