俳優トム・クルーズ(49)の代表作のひとつ、『トップガン』(1986年)は、映画公開から25年が経過する今もなお多くの映画ファンに愛され続ける名作中の名作である。トムをはじめとする魅力的なキャスト、スピード感と迫力に満ちた映像、素晴らしいサウンドトラック、観客を映画の世界に引き込むストーリー。そのどれもが完璧すぎて、めまいがするほどのデキであった。そんな映画の続編を望む多くの声に応え、トムはファン待望の『トップガン』続編に着手する意欲を見せている。
『MTV News』のクルーに対し、ドバイ国際映画祭に出席していたトム・クルーズは次のように述べている。
「今、(『トップガン』続編の)話をすすめているところなんだ。」
現在『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のプロモーションに励みつつも、『トップガン』のトニー・スコット監督と共に続編の構想を練っている段階という。
「僕達はね、『トップガン』の続編をやることになるなんて夢にも思わなかったんだ。でも様々なアイデアが提示されて。すごいな、今度はどんなことができるかなって気分になったわけさ。」
こう語るトムは、「1986年の『トップガン』と同じ雰囲気でやりたいんだ。撮影方法も同じでね。」とも述べ映画ファンを喜ばせている。
大ヒット作品に続く続編が成功する例ばかりではない。だが『トップガン』の続編を見たくない人は少なくはあるまい。記者は『トップガン』が公開された当時アメリカに住んでいたのだが、あの時ほど映画館が観客で溢れかえる様は未だかつて見たことがない。最近では「サイエントロジー広告塔」としてのイメージゆえに人気も下がり気味といわれるが、50歳近いトムが今もなおハリウッドを代表する人気スターの一人であることは間違いあるまい。
『トップガン』と聞いてもピンとこない20代の映画ファンも多いだろうが、年末年始に時間があれば、ぜひ観ていただきたい一作だ。サウンドトラックも洋楽好きにはたまらない秀作である。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)