マット・デイモン(41)が、米バラク・オバマ大統領を「意気地なしの大統領」と批判した。
08年の大統領選挙戦から、就任当初までは一貫してオバマ大統領を公に支持してきたマット。しかし、今年3月にはTVトークショーで「大いなる希望はもうない」などと、大統領の外交や内政展開について批判し始めていた。
そのマットがこのほど『Elle Magazine』のインタビューに応じ、再び大統領を批判した。彼はその中でこのように語った。「草の根レベルでオバマ大統領のために働いた多くの人々と話をしたが、その中の1人が“もう二度と、政治家には騙されない”と語っていた。1期限りのもっと大胆な大統領だったら、もっと多くのことをアメリカのために成し遂げていただろうが、オバマ大統領は(保身するだけで)勇気がない。」
またマットは、9月17日にニューヨークで始まって以来、全米に飛び火している「ウォール街を占拠せよ」デモ運動にふれ、オバマ大統領の統率力がしっかりしていないから政府に不満を持つ人々が増えるのだと力説した。「米民主党が使命を持っていないというのなら、アメリカ国民は統率力のない政府下で、集中力を失い、怒って通りに飛び出て叫ぶだろうよ。もし統率力のあるリーダーさえいれば、こんなことは起きないんだ。」
再選挙を来年11月に控えたオバマ大統領にとって、彼のようなハリウッドで影響力のある俳優がこのような発言をするのは、ちょっと困った展開であることだろう。しかし、どうやら大統領はマットに批判されていることを知っているらしい。
5月、ホワイトハウスで行われた毎年恒例の『Correspondents’ Dinner』の中で、オバマ大統領は「これまで映画スターの多くは私のサポーターだったが、どうやら彼らの支持を失ってしまったようだ。マット・デイモンのことは好きだが、彼が私のパフォーマンスに失望していると語っていた。」とコメントしている。今年1年、政治的な発言が多かったマットだが、将来はやはり政治家として出馬を狙っているのかも!?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)