16歳と言えば、完全に父親と話が噛み合わなくなる年頃。おまけに幼い時から常にネグレクトを感じながら育って来たとしたら…!? トム・クルーズ(49)の養子の長男が今、ひどい反抗期にあるようだ。
トムがニコール・キッドマンとの結婚生活において、イザベラちゃん(現在18歳)とともに養子として迎えていたコナー・クルーズ君。赤ちゃんの時であったため、この2人以外の愛情やぬくもりを知らない。だが両親は離婚して別の相手と再婚、実子が誕生してすっかりそちらに夢中になっている。養子であるイザベラちゃんとコナー君が、どれほどの不安や寂しさを押し殺して生きてきたかは想像に難くない。
俳優として活動するようになり、トムとともにレッドカーペットに登場することもあるコナー君だが、この子が超多忙なトムを独占出来る時間など滅多になく、養母キッドマンとの関係が良くないのは周知の事実。トムの妻ケイティ・ホームズは大変優しいというが、彼女はやはり子育てに夢中。コナー君はスリちゃんの優しい兄に徹し、気も遣っているのだ。
そうしたストレスがトムへの反発心に変わったのか、コナー君は10月26日に開催された『TeenNick HALO Awards』に、いばらの冠を頭に被せられたイエス・キリストの顔を模った大きめのネックレスを下げて登場した。サイエントロジーの熱心な信者から「異端児」と受け止められること、そしてトムの逆鱗に触れることを覚悟の上で、コナー君はこれを着けたはずである。
ファミリーの事情に詳しい人物は米芸能誌『In Touch』に、「コナーの心の中には親にネグレクトされて育ったという意識があり、でもトムは絶対の存在ですから、彼はコナーを好きなようにコントロールしています。成長したコナーにとってはサイエントロジーの世界も、インターネットなどで実状を知れば知るほど、苦痛に感じることもあるでしょう」と語っている。
天下のハリウッド俳優の養子となり、何不自由ない暮らしを送っているコナー君。レッドカーペットでトムと肩を組んで微笑むこの子の姿を、世の中の子供たちは羨望の眼差しで見る。外から見る分には、素晴らしい幸運の持ち主と言えよう。だがコナー君は、与えられた「おこぼれ」に心底満足し続けるには、あまりにも感受性が強かった。「コナーは何かと両親とぶつかっては泣いていた。その苦しみは彼の心に大きな影を落として来ました」とその人物は説明する。
せめて、トムの再婚相手ケイティ・ホームズが温かく優しい人柄で良かった。ただしあと2年もすればコナー君は親元を離れるであろう。そのアドバンテージを最大限に利用しながら、自分自身の楽しみを見つけて行って欲しい。また、トムはやはり責任感の強い男である。今はスリちゃんに翻弄させられてばかりだが、その頼り甲斐や器の大きさは一生変わるまい。彼を感謝と尊敬の念で見ることが出来る日が、いつか必ず来るはずである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)