イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】ジョニー・デップまたしても問題発言? 「アメリカでインテリ映画が必要なのは大都市だけ。」

この所、ジョニー・デップ(48)の意外な一面が見えて来たとして、彼の発言に注目が集まっている。このほど英紙『The Guardian』とのインタビューにて、またしても「んっ?」と思わせるような言葉が飛び出した。

アーロン・エッカート、アンバー・ハードらと共演した彼の最新作『The Rum Diary(原題)』が米国で10月28日に公開となったが、同じ日に『シュレック』のスピンオフで、当初から大人気が予想されたアニメ『長ぐつをはいたネコ』が公開され、そちらに客が流れたのか、その週末の興行成績は5位と振るわなかった。

デップ扮するプエルトリコで働く米国人 “ポール・ケンプ” のモデルは、実はこの作品の原作者で、デップの友人でもあったハンター・S・トンプソン。ゴンゾー・ジャーナリストとして知られる彼の小説の映画化は、これまでも『ラスベガスをやっつけろ』や『バッファローの棲むところ』などがあり、デップは前者でやはり主役を演じていた。トンプソンはしかし05年に自殺。デップはこの友人のために、何としてもこの作品を成功へと導きたかったはずである。

だがデップは、そもそもこの作品に対する米国人の評価は今ひとつであろうと確信していたようだ。彼は英紙『The Guardian』に対し、今までのどの主演作品についても “これは確実にヒットする” などと油断したことはなく、お金のために映画を作ったことはないとし、今回の『The Rum Diary』についてもやや強気の発言をみせた。

「こちら(欧州)の人たちにより高く評価してもらえる作品だと思っている。なぜってこの作品にはインテリジェンスが漂っているからね。アメリカで概ね言えることは、大都市以外の人々はインテリ映画なんて求めていないってことさ。」

「カンザス州のウィチタで今週の興行収入がたった13ドルだったとか、そんなことはどうでもいいんだ。この作品の “保存寿命” は長いだろうから、いずれジワジワと人気が出てくるんじゃないかな。」

そう、宣伝は大々的だが、実際にそう多くの人が感動を訴えずに “前評判倒れ” と言われてしまう作品も多い中、口コミによってジワジワと評価を上げてくる「長期熟成型」の作品に出会うことは楽しい。また2度繰り返して見て、初めてその素晴らしさが理解できたという作品も多い。デップも言うことだし、『The Rum Diary』が秘めるその可能性に、是非とも期待してみたいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)