動物でありながら家族の一員。温かい愛情を注ぐ我々に、それ以上の愛情と喜びを与えてくれるのがまさにペットという存在であろう。そんなペットの死が人々の心に与えるダメージは甚大なものといい、「ペットロス」という言葉がここ日本でも広く使われている。そしてベテラン女優ブルック・シールズ(46)もまた、トラウマと呼ぶにふさわしいペットロスを体験していることが分かった。
ブルック・シールズの愛犬ダーラがガンを患い13年の生涯を終えたのは、今から3か月前のこと。遺されたブルックと家族は今なおその死から立ち直れずにいる。子犬の頃からブルックたちが大切に育てたというアメリカン・ブルドッグのダーラはまさに家族の一員。何年にもわたって一家を幸せと笑みで満たした可愛いペットだったそうだ。
「ダーラは、私よりも先に私の妊娠に気づいていたのよ。」
芸能誌『People』にそう語るブルックは、ダーラが自分を歩かせまいと、足元をぐるぐると心配そうに回り続けていたという。
「何してるのよ! 足元から離れてよ!」
思わずそう叱りつけたブルックだが、その日の午後に自身の妊娠が発覚。ダーラが「体を酷使しないで!」と優しく気遣ってくれたのだと、ブルックは確信しているようだ。
二人の娘を持つブルックは毎朝学校まで子供を歩いて送って行くが、その道中、実に様々な犬を見かけるという。だが「もうブルドッグはおそらく絶対に飼わないわ。」と語るブルックは、ブルドッグを飼うことになれば今なお愛してやまないダーラと比較してしまうだけだと肩を落とす。
アメリカではペットロスで苦しむ飼い主の激増を受け、オンラインなどで「ペットロスカウンセラー」になるべく勉強ができるコースまであるほどだ。ペットの死が人に与えるインパクトは計り知れないものがあり、このような学問の登場は、まさに時代を反映した新たな取り組みの表れと言っても過言ではあるまい。
一日も早く、ブルックと家族に笑顔が戻る日が来ますように。それこそが天に召されたダーラの切なる願いであるに違いない。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)