キム・カーダシアン(31)の離婚で、カーダシアン家全体に逆風が吹いている。彼女のスピード離婚で、彼らのリアリティTV全体が「モラルに欠ける」として、全米の視聴者に向けて一家の出演する番組のボイコットを呼びかける市民団体まで現れた。
結婚相手にNBA選手を「品定め」し、「フェアリーテールウエディング」と称して巨額のタイアップ費用を儲け、挙げ句の果てに72日で離婚。こうしたカーダシアン家の虚栄とやらせに満ちた生活を、もうこれ以上TVで見たくないという「カーダシアン・ヘイター」達が全米で増殖している。
キムが出演した新作映画『The Marriage Counselor(原題)』のタイラー・ペリー監督の元には「モラルのかけらもないキムを、キャスティングする気か?」といった批判が殺到したのは、先日もお伝えした通り。今度は、オンライン上で様々な社会問題への嘆願書を集めているサイト『Gopetition.com』を通じて、「ノーモア・カーダシアン」という運動が立ち上がった。これは『E!』ネットワークに宛てて、「カーダシアン家のリアリティTVをこれ以上流さないでほしい」という嘆願書に署名を集めて送るというプロジェクトだ。
このオンライン嘆願書を主催するシンディ・スナイダーさんは、ボイコットの趣旨について『boycottkim.com』というサイトを立ち上げ、こう説明している。「キムは“15分間のフェーム”のため、そして自らのセレブ・ステイタスから金儲けをするためなら、どんなことでもする女性。セックステープや、やらせばかりのリアリティTV、72日間で終わった結婚といったPRスタントを通じて、メディアを食い物にしている。若い視聴者には不適切なロールモデルで、全米国民を侮辱しているも同然だ。」
そこでスナイダーさんが呼びかけているのは、「キムとキムが宣伝する商品全てをボイコットしよう。」いうこと。スニーカーブランド「スケッチャーズ」や、デパート「シアーズ」などカーダシアン姉妹が広告塔を務めるブランドのロゴを紹介し、「このブランドの商品を買わないように」としている。
また、スナイダーさんが一家のリアリティTV放映の中止を求める『Gopetition.com』上の嘆願書には、2日の立ち上げから17日までに、米国内外から13万人を超える署名が寄せられた。賛同した人々からは、「キムはもうたくさんだ」「カーダシアン家はクズを売るだけ」「彼らはアメリカの子供達のためにならない」「カーダシアン家、出てけ!」などの過激なコメントが並んだ。
この他にも、フェイスブック上などで、「Boycott The Kardashians」「Occupy Kardashian」などと題した類似のサイトが立ち上がっており、キムの離婚に端を発する「カーダシアン・バッシング」は止まらない勢いだ。こうなるとやっぱりキムは72日間のスピード離婚で、「世界を敵に回した」と評されても仕方がないのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)