インフルエンザでコンサートをキャンセルするなど、このところついていない歌姫リアーナ(23)。2年前に購入した豪邸について、雨漏りがひどく住める状態ではないとし、夏に不動産業者などを相手に訴訟を起こしていたが、このほどこの物件を手放すことが分かった。
リアーナのヒット曲ではないが、この家に住むには本当に「アンブレラ」が必要のようだ。彼女がビバリーヒルズに建つ3階建て、寝室8部屋に総面積8500平方フィートを誇り、プールまで付いている豪華物件を購入したのは、09年7月のこと。ところが昨年初め頃、それほど大きくはない暴風雨が来た際に自宅内の複数の部屋で雨漏りが発生。豪華屋敷に見えた家は、構造上に大きな欠陥を抱えていることが分かった。
以前の持ち主と不動産業者は、当初から欠陥があることを知っていて、なおかつリアーナに対し物件を販売したよう。彼女は「プルデンシャル・カリフォルニア不動産」など複数の業者らに対して8月、損害賠償を請求する訴えを提出していた。
しかし、現在ワールド・ツアー中で、合間にレコーディングやPV撮影にいそしみ、新アルバムもまもなく発売と多忙を極めているリアーナ。もうこんな欠陥住宅には付き合いきれないと思ったのだろう。このほど物件を売りに出すことを決めた。
2年前の購入額は690万ドル(約5億3500万円)だが、彼女の売値は430万ドル(約3億3000万円)。差額である260万ドル(約2億円)の大損失が出ることになるが、それよりも早くこのゴタゴタから抜け出したかったのかもしれない。
売り物件のリストには、「大きなリフォームの必要あり」「屋根、窓、ドアとバルコニーには、湿気と水漏りによる大きなダメージあり」との注意書きがあるという。また「売り手は全てのオファーを検討します。」とも追記があり、「どうしても売りたい」というリアーナの意志が見てとれる。
英紙『デイリー・メール』が掲載した現在の豪邸の様子は、雨漏りがあったと思われる部屋の窓の数か所に白いビニールシートが掛けられていて見るも無惨。「人が住める状態ではない」とされるのもうなずけるが、不動産市場が全面的に冷え込んでいる昨今、果たして買い手がつくのかどうかは甚だ疑問である。リアーナ側としては、購入額の一部でもいいから取り戻したいというのが本音なのだろうが…。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)