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東京23区内の路上生活者の人数が過去最低となったことが明らかになった。
これは都福祉保健局が先週発表したもの。都は今年8月1日から5日にかけて、東京23区内の道路および公園、河川敷、駅舎等における路上生活者の概数調査を実施した。調査は昼間に目視により行われた。
その結果、23区内の路上生活者数は1583人で、前年同時期より318人減ったことがわかった。施設別に見ると、都及び区が管理する公園での減少が顕著となっている。
また、区別に見ると、いわゆる「ドヤ街」のある台東区で82人減ったのをはじめ、ターミナル駅や繁華街の多い港区や新宿区、中央区でも減少した。特に港区では、昨年同時期は83人であったのに対し、今回の調査では44人とほぼ半減している。
一方、池袋のある豊島区では昨年同時期の45人に対して今回は49人と微増しているほか、練馬区、板橋区でも僅かながら人数が増えている。
23区内のホームレス数は、ピーク時の平成11年度には5800人いたが、以降は減少傾向にある。都は平成16年度から平成19年度にかけて地域生活移行支援事業を実施しているほか、23区と共同で自立支援プログラムや生活保護の適用などの対策も実施している。都福祉保健局では「こうした取り組みの成果が今回の結果に表れているのではないか」としている。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)